2010年3月28日日曜日

京都の桜事情(番外編)

ブログをご覧の皆さまこんばんはっ。

 昨日はものすごくいい天気でふらふらとするのにちょうどよかったのですが、あいにく今日はうす曇り。桜の花が開くほど気温も上がらないだろうな、ということで桜めぐりをやめて、緑を見に貴船へ行ってきました。貴船や鞍馬に行くのなら電車で行くのが一番便利で早いのですが、サイクリング目的なので私は自転車で。ふらふら景色を見ながら走りませう。
 

 という、わけで貴船に到着しました(間は省略)。
 貴船周辺には料理屋や旅館が立ち並んでいます。夏には川床で料理をいただくこともできるようになるのですが、当然今はやっていません。今、写真の木々に葉は茂っていませんが、川面にせり出している枝は紅葉の木が多く、秋は本当にきれいな風景になってくれます。
 さて、写真からは見てとれないと思いますが、非常に寒いです。凍えています。正直、来るのが早すぎたと後悔もしております。途中から雨もパラパラと……。

 なので、貴船本宮についた時にはすぐに引き返すということに…orz。
 ちょっと残念なサイクリングになってしまいました。空気はおいしかったですけどね。桜か新緑がきれいな頃、天気のいい日を見計らってまた来ようと思います。まともに写真も撮れてないですし^^;
 

 貴船からの帰り道、素直に来た道を変えるのも嫌だったので、脇道へ脇道へ。
 平地とは温度がやっぱり違うのか、梅や桃の花が満開でした。


 ブログを書いている今、雨音がまた聞こえてきます。
 もう少し静かに穏やかに降ってほしいと願いつつ、今日はここまでにしたいと思います。
 Art Fiber Endo 商品企画室/

2010年3月27日土曜日

京都の桜事情②

ブログをご覧の皆さま、こんばんはっ。

 そろそろテレビでも桜についてのニュースが見られるようになりましたが、皆様の近くの桜は咲きましたでしょうか…? 京都は火曜日から金曜日まで雨が降り続いて気温が上がらなかったせいか、全体的に見ればソメイヨシノは3分~5分咲きくらいかと思います。予想が外れました。もう少し咲いてくれると思ったのですが…。
 日当たりのいいところでは満開に近いものがある一方、つぼみのままの状態の桜もたくさんあるということから、今年の桜は結構長い期間楽しめるのではないでしょうか?(←前向きに考えます)


 哲学の道へ足をのばしました。上の写真のように3分咲きくらい……。嵐山のほうはどうかな、と思い行ったのですが、やはりまだ満開を迎えていませんでした。どうも思った以上に桜が咲いてくれてなさそうだったので桜めぐりを中断して、嵯峨野あたりをうろうろすることに。


                          (広沢の池の西)
 

                        (広沢の池の南岸から)

 ぼんやりふらふらとサイクリングをするときは、嵯峨野のほうに足をのばしてしまいます。広沢の池の周りをぐるぐると。今は桜ですが、夏の五山送り火にはこの広沢の池の東岸から鳥居の火がよく見えます。そして池に流された幾百の灯明が夜にゆらゆらと。かなりお勧めの風景になります。それはそれとして。
 池の西岸より西は景観保全地区なのでのんびりとした風景が広がっています。もう少し暖かくなればランチボックス片手にピクニックをされる方も。ここもまたお勧めのところです。嵯峨野や嵐山に来られた時、もし時間があれば脇道を歩かれるのもいいのではないかな、と思います。
 思いがけないものに出くわすこともありますので。
 では皆様、次のブログでお会いしましょう。
Art Fiber Endo 商品企画室/

2010年3月23日火曜日

京都の桜事情①

ブログをご覧の皆さまこんにちはっ。

 皆様、連休はいかがお過ごしでしたでしょうか? 月曜日、京都も晴れだったので、私もあちこちうろうろしてまいりました。その中で見ごろの桜を少しご紹介したいと思います。では最初の一枚目。



 先日ご紹介した写真と同じ場所で撮っております。御所の旧近衛邸のしだれ桜です。見ごろです。写真を撮りに来てる人の数も着々と増えてます。これを撮ったとき、まだ朝の八時になっていなかったと思うのですが、すでに三脚で定位置についておられる方も5,6人おられたようで。

 ほぼ、御所のしだれ桜は見ごろを迎えたと言って良いと思います。
 近衛邸は南が開けたところなので、比較的花をつけるのが早いのですが、別のところの桜でも上の写真のようにほぼ満開ですので。ソメイヨシノは来週の中ごろから終わりくらいから見ごろになるのではないかと思っています。川辺の桜はまだ全然ダメみたいですが…。

 上の写真は哲学の道の桜並木ですが、まだまだつぼみが固いようです…。哲学の道の桜は私も本当に好きな桜並木の一つなのですが、川辺は気温が上がらないせいかもう少し先になりそうですね。来週の土、日曜日くらいに見ごろになるのではないかと思います。賀茂川の桜はもう少しで見ごろだと思うのですが。

 京都は今週雨が多いようなので、桜が散ってしまわないか少し心配しています。せめて日曜日まで持ってほしいですね……。連休中、あちこち行っては見たのですがまだまだ序盤戦のような開花状況でした。やっぱり、今週から来週にかけてが桜の見ごろだと思います。

 大雨で桜が散ってしまわないことを祈りましょう。今日はここまでにしたいと思います。

 それでは、失礼しました。

 Art Fiber Endo 商品企画室 / 遠藤染工場 Colour Lab

2010年3月19日金曜日

桜、咲く

ブログをご覧の皆さま、こんばんはっ。

 企画室からのお便りです。といっても特に急なお知らせはないのですが、御所の桜が咲いてくれましたので思わずブログを更新させていただきました。御所の北、今出川御門を少し西に行った南が開けたところにある桜の木なのですが、ここの桜は他のに比べて毎年早く花をつけてくれます。京都の人ならだれでも知っています(ぇ。実はこの写真を撮った後ろには同じように写真を撮りに来た人たちが輪になっていました。私が邪魔で写真を撮りずらかったことでしょう(ぉぃ。後ろから早くどけ、という声ならぬ声が聞こえてきそうだったのでワンカット一枚だけで。来週くらいにはどの桜も満開になりそうです。
 日曜日にでも桜めぐりしようかと思ったのですが、どうやら京都は雨みたいですね……。今年の雨は本当に間の悪い……何か恨みでもあるのかと愚痴りたいのですが。歩き回るのは月曜日になるのでしょうか^^;哲学の道に嵐山、植物園やお寺の庭々など、一通り回った後、府外の桜も見に行ってみたいものです。
 
 とりとめのない文章になってしまいました。
 それでは皆様、次のブログでお会いしましょう。失礼しました。
Art Fiber Endo  商品企画室/ 遠藤染工場 Colour Lab

2010年3月16日火曜日

染色するときの注意 (同じ色に染められない! の続き)

 ブログをご覧の皆さま、こんばんは。

 今日もColour Labからお届けします。微妙にタイトルが変わったような気がしますが、このまま突き進みたいと思います。
 昨日の話の続きになるのですが、染料も薬剤も、温度も後処理も同じようにしていたお客様の染めがどうしてうまくいかなかったのでしょうか、という話で終わっていたと思います。どうしてでしょうか?

 意外に思われるかもしれませんが、色が変わってしまった原因は水。
 染める時に使った水の量を変えなかったことが原因でした。
 下の写真をご覧ください。

 実は昨日のブログを書きはじめたときには一回で終わらせる気だったのですが、目で見てもらうのが一番いいだろうということで、ブログ用に染めてみました。 ちょっと写真が皆様にどのように見えているのかこちらからは確認できないのですが、おそらく上の布は茶色、下の布はグレーっぽく見えているのではないでしょうか? 同じ色には見えないと思います。
 実はこの二つの布は染料の配合、染料と布のロット、薬剤、温度曲線、後処理をすべて同じ条件で行った精密染色です。唯一つ、染めるのに使った水の量だけは二倍ほど差をつけました。下の布は上の布の二倍の水の量で染料を溶かして染めた、ということです。繰り返して言いますが染料は全く同じ量を投入しています。にもかかわらず、水の量が変わるだけで色にこれだけの違いが出てしまうのです。糸の重量に対して水の量をどのくらいにするのか、ということは実は非常に重要です。
 
 織り糸の足りない分を染めるというとき、ふつう前回の糸の量よりも少ない染めになります。
 その減らした比率だけ、染めるときに使用する水の量も減らす必要があるということです。そうでなければ上の写真のように大きく色が変わってしまうでしょう。
 
 皆様お気づきだと思いますが、水の量の多寡による色のぶれは、単純に色が薄くなるということではありません。染料には水の多寡に大きく影響を受けるものもあれば、そうでないものもあります。上の写真では、青の系統の染料は黄や赤の染料に比べて水の多寡の影響は受けにくかった、ということをご理解いただけると思います。
 そして厄介なことにこの現象はすべての染料に見られるものであり(少なくとも私が日常的に使用する数百種類の染料では確認済み)、使用する染料の性質の相対的な差によって発現することから、染めに慣れた私たちでも水の多寡を変えた場合、どの方向に色が傾くのか予想することは非常に難しいのです。というか、正確に予想するのはまず無理でしょう。基本的にロットに差が出にくい化学繊維ですら上のようなものですから、綿や絹などの天然繊維ではどうなるか、想像していただければお分かりいただけると思います。

 上のことを少し注意していただければ同じ色を染める時、大外れな出来上がりになるということはかなり減ると思います。これに気をつけて駄目だったら……少し注意深く丁寧に染めてみてください^^;。
 しかし、ここまで書いておいてなんですが、完全に同じ色を染めるのは無理だと割り切っていただいたほうがいいと思います。全くのブレもなく同じ色を染めるのは非常に難しい作業ですから。私たち染屋でも難しいですね、実際。
 だから、一番いいのは最初の染めで必要な分を染めるということです。必要な量を的確に予想するのは難しいですけどね^^;
 人生と同じく色との出会いも一期一会。
 そいう気持ちで染めに向かわれるのがいいのではないでしょうか?
 
 以上、染色をするときの注意、(同じ色に染められない!)の解答編を終わりたいと思います。

 染めに興味のなかった方には少し退屈だったかもしれませんが、Colour Labはこういうところなのでご理解くださいませ^^;。
 それでは皆様、次のブログでお会いしましょう。
 長文、失礼しました。

遠藤染工場 Colour Lab / Art Fiber Endo 商品企画室

2010年3月15日月曜日

染色するときの注意 (同じ風に染めているのに色が合わない!)

 ブログをご覧の皆さま、こんばんは。

 今日はColour Labからのお届けになります。ここ数カ月、染め場のほうが少し忙しくて更新が追いつきませんでした……orz。更新したいことはたくさん溜まっていますので、少しずつでもお知らせしたいと思います。どうかお暇な時にでも読んでいただければと思います^^;。

 さて。
 A.F.Eには自分で染めをされているお客さまも多く訪れてくださるのですが、自分の思った通りに染めあがらない、ということをお聞きすることがあります。それは思ったような色に染めあがらないとか、染めムラができてしまうとか、そいう話ですね。
 その中で、「前と同じ色に染められない」という話もちらほらと聞こえてきます。たとえば織りをされておられるお客様なのですが、織っていったらあと少し、というところで糸が足りなくなってしまった。同じ色をもう一度染めようとチャレンジしたのだけれど、突拍子もない色になってしまってどうしようかと悩んでおられる……というお話です。実は、同じ色に染めあがらない原因というのはいくつも考えられるのですが、このことについて少しお話したいと思います。

 染めについて詳しくない方もおられると思うので、簡単に説明しましょう。
 基本的に染めは、染料を水に溶かして、その染料の溶けた水(以降、染液と記述します)に糸やレースや布を入れ、その染液を加熱して、繊維に染料を固着させる作業のことをいいます。糸の素材(ナイロン、麻、絹、ポリエステル、などなど)によって、染めの温度や投入する薬剤は変わりますし、染め終わった後、素材の種類によって異なった後処理を行わなければならないのですが、染料を水に溶かして、糸を入れて加熱するという作業は基本的にどの素材でも変わりません(特級の例外はありますが)。
 染料の投入量は染める糸の重量に依存します。糸の重量に対して、投入する染料は何パーセント、という風に使う染料量を決定します(例1: たとえば、1kgの糸を染める時、黄色の染料は糸の重量に対して0.5%、赤色の染料は1%、青色の染料は0.2%というふうに)。前回と同じ色を染めで再現するためには、使用する染料のパーセントは前回と同じにしないといけない、ということはお分かりいただけると思います(たとえば、前回が例1と同じ染めを行ったとして、その色を0.5kgの糸で再現する時も、染料のパーセントは前回と同じように、糸の重量に対して、黄色:0.5%、赤色:1%、青色:0.2%としなければならない)。

 お店で「前と同じ色が染められないわー」というお客さまも、ここはきちんと押さえておられました。
 薬剤の量も問題なさそうです。温度も、後処理もきちんと同じように。では何が悪かったのでしょうか? 話を簡単にするために、糸や染料のロットも前回と同じ、昇温速度も前回と同じ曲線を再現していたと仮定しますね。

 その答えは次のブログでお知らせしたいと思います。興味のある方は少しお考えくださいませ。

 では、皆様。
 次のブログでお会いしましょう。失礼しました。

遠藤染工場 Colour Lab / Art Fiber Endo 商品企画室

2010年3月12日金曜日

新商品「リックラックテープ」、「リーフブレード」のご案内

 ブログをご覧の皆様、こんにちは。

 前のブログで春到来、とか書いていましたが、ここ2,3日の寒さはおかしいですね。あちこちで雪が降っているようですが、京都は雪のかわりに土砂降りでした。せっかく咲いたA.F.Eの桜も満開から一日もたずに散ってしまいました。なんですかこの嫌がらせの天気は。そんなA.F.E商品企画室からお届けします。

 今日ご紹介の商品は「リックラックテープ」と「リーフブレード」。
 A.F.Eの店舗や東京キルトフェス、横浜キルトにお越しいただいたお客様はすでにご覧になったことが
ある商品だと思いますが、ネットでもようやく販売できることになりました^^。
 
 「前にもネットでブレード売ってなかったっけ?」とお思いの皆さま。
 過去のことはお忘れくださいませ(ぇ。
 というのは冗談で、新色も多く追加していることから新しくリニューアルさせていただきました。写真撮りもばっちりなので、ほぼ実物の色と写真は一致していると思います。なるべく色に偏りがないように染めてはいるのですが、紫系統が多いですね……。去年は紫が比較的流行色になっていたので、何パターンか増やしたのでしょうか? 個人的にアースカラーがもう少しあってもよいように思うのですが。誰か染めてくれないかなぁ(←染め場に向かって大声で叫ぶ人。
 さて、「リーフブレード」の愛称で親しまれますが、服飾はもちろん最近はカルトナージュの箱の縁の彩にも使える、使い勝手のいいブレードと思います。今回販売をはじめた「リックラックテープ」にも言えることでしょうが、無地の生地を彩るのに非常に便利ですね。……リックラックテープについては私たちも思いもよらなかった手法で使っていらっしゃる方もおられますね。すごい作品でした。(もちろん手芸の作品です)。
 リックラックテープは定番のS,M、L、2Lの4種類のみの販売です。特注の3Lぼかしについては保留とさせていただきます……。店舗のほうには何色かかかっていると思いますので、もし京都に来られるご機会がありましたら、ご覧いただけたら幸いです。なかったらたぶん売り切れです。……あれ染めるのものすごく時間と手間がかかるのですよ……orz。けど、いつかネットでお見せできたらいいなぁ、と思っております。

 では、今日はこのあたりで。以上、「リックラックテープ」、「リーフブレード」のご紹介でした。
 皆様、次のブログでお会いしましょう。それでは…。

Art Fiber Endo 商品企画室 / 遠藤染工場 Colour Lab

2010年3月9日火曜日

春到来

 ブログをご覧の皆さま、こんにちは。

 東京キルトフェスティバルから一カ月と少し。後始末や染色発送などでバタバタしていたA.F.Eもようやく通常業務に戻りました。気がつけばもう春です。

 A.F.Eの鉢植えの桜の花はもう満開。桜は桜でもソメイヨシノではなく、さくらんぼの桜の木(きちんとさくらんぼが実ります)なので、ほかの種類の桜よりもずっと早咲きです。この花が咲いてからおよそ半月くらいで京都のソメイヨシノも花を咲かせますので、お花見をする目安になってくれている花でもあります。今年はどこの花を見に行きましょう。非常に悩むところです。桜の季節、もう少し祝日があってもよいように思うのは私だけでしょうか。

 それはさておいて。

 ここ数年、A.F.Eが参加させていただいたイベントは横浜のキルトウィーク、東京の国際キルトフェスティバルだけだったのですが、今年はもう少しイベントに出展させていただけることになりそうです。日程、場所などはまた後日、HPでご紹介させいていただきたく思います。まずはご連絡まで。

 それでは皆様、次のブログでお会いしましょう。失礼しました。

Art Fiber Endo 商品企画室 / 遠藤染工場 Colour Lab