2010年6月24日木曜日
新商品のご案内 「タッセルキット」
久しぶりの更新となります。六月の下旬。工房の前のアジサイも花開きました。今年はかなり見事に咲いてくれたので(肥料の効果?)、写真に撮ってブログに載せようかと思ったのですが、やめときます。あまりに内輪すぎるネタなので(苦笑。
天気が良ければ今度の日曜日に三千院あたりをふらふらしようと思っています。三千院。秋は紅葉で非常に有名ですが、実はこの季節も結構お勧めなところです。特にアジサイが。朝早くに来られるのなら、近くで開かれる朝市をのぞかれるのもいいでしょう。朝市開始15分くらいで商品がなくなってしまうほどの激戦区になりますが。……いぁ、このあたりの農家の方は商売っ気がないのでしょうか……。明らかに需要と供給の関係が成り立っていない気がするのは私だけでしょうか。……まぁ、昼過ぎても商品がうずたかく積み上げられている朝市、というのも絵的にどうかな、とは思いますが。増産を希望します。個人的には枝豆希望。果てしなく希望。うずたかく積み上げられるくらいの枝豆を朝市に。お願いします、農家の方。
閑話休題。
最近、HPで新しく掲載した、あるいは掲載中の商品について全くコメントしていなかったので、いくつか商品のご紹介をしたいと思います。では、さくさくと。
「タッセルキット」
タッセルのキットです。(完)
……背中からうそ寒いプレッシャーを感じますので、真面目に書こうと思います。改めてもう一度。
「タッセルキット」
今年の大阪キルトウィークに持って行ったA.F.Eのキット商品の一つです。大阪に持って行ったものと説明内容を少し変えていますが、木玉を使ったタッセルを初めて(ここ重要)作られる方にはお勧めできるものだと思います。逆にこれまでいくつもご自身でタッセルを作られた経験を持つ上級者の方にはお勧めしません。ご自身で糸や木玉を楽しみながら選んで作られるほうが絶対にいいですから。
私は自分でタッセルを作ったことはなかったのですが、その知識のない私でも説明書を読みながら無事に完成させることができました。(説明書がなかったら初見で作れと言われても無理ですが)。というか、初心者の私でもわかるように説明書が作られたと言ったほうがいいかもしれません。説明書原案をA.F.E内で作成中、「これわからない」、「意味不明」、「絵が下手、写真にして」、「もう一回書き直し」、など、さまざまな注文が付けられました(主に私に)。
試行錯誤しただけあって、わかりやすいものになっているのではないかな、と思います。
タッセルってどんなの? という方に手に取っていただきたいですね。そしてできることなら、これをとっかかりに、ご自身オリジナルのタッセル作りをされる方が増えてくれたら。そう願います。
以上、タッセルキットのご紹介でした。
そのうちHPで木玉とかも掲載されると思うのですが、それはまた後日ということで。
今日は短いですがここまでにしたいと思います。
お読みいただきありがとうございました。それでは次のブログでお会いしましょう。
失礼しました。
Art Fiber Endo 商品企画室 /
2010年6月7日月曜日
保津峡、そして水尾「清和天皇社」へ
一言で言い表すなら、京都は今そんな感じです。毎年のことですが、夏が思いやられます……。
たしか4月くらいに「つた屋」さんについてブログで少し書いたと思うのですが、この道はその「つた屋」の隣の鳥居を西にいく道です。結構急な坂ですがこの坂を登りきると、
……こういう寂びた景色が大好きです。という私の好みは置いておいて。
この神社自体はそれほど変わったものではないのですが、この神社の神輿についての来歴はかなり変です。興味がある方はお調べになってください……というのも(たぶん、実際に行かないと調べようがないと思うので)なんですので、掻い摘んで。
平安時代、この神社のお神輿はある皇女がこの地を訪れたときに乗ってきた輿を神輿として祀るようになったのがはじまり。で、この皇女さま水尾になにをしに来たのかというと、この水尾の先にある弓削村というところに出没する害獣(イノシシ、シカなど)を退治するために訪れたのだそうです。
……平安時代の御姫様って十二単で和歌歌って、嵐山に来たくらいで「遠くまで来てしまった」と月を見て涙するような人種じゃなかったんですか。乗り物は牛車、御簾にちょっと服の袖を出して、おしゃれを競う、そいう人たちのことじゃないんですか(←偏見。
……この皇女さま、かなりのアウトドア派な性格のようです。というか、今の時代でも狩りに行く女の人っていないだろう、普通……。この皇女さま、当時の宮中の暮らしは大変だったでしょうね……周りの人と趣味が合わなくて。
皇女さま自身が先頭切っておそらくは普通の村に出没するイノシシやシカを狩りに行く、私の想像をはるかに超えています。やっぱりあれでしょうか。神輿の上に仁王立ち、十二単に弓矢を持って、イノシシを見つけたら神輿を抱える従者に「追えー!」とか言ってたんでしょうか。……イメージが崩れていく……。
この神社に初めて来たとき、正直この来歴の立て札の前で思わず笑ってしまいました。神前で大変失礼でしたが、想像すればするほど笑いが止まらなかった思い出があります。
さて、そんな思い出深い「清和天皇社」。
京都から水尾集落に入るところで集落地図がありますので、それを見ていただければ場所が分かると思います。もし、近くを通りかかることがありましたら、そしてお時間があるようでしたら是非。
今日はこんなところで。
それでは皆様、失礼いたしました。次のブログでお会いしましょう。
Art Fiber Endo 商品企画室
2010年6月3日木曜日
札幌キルトウィーク2010へ行ってきましたー(2)
(小樽赤レンガ倉庫のお店)
写真には撮っていませんが運河沿いの倉庫道、夜には電灯の明かりで浮かび上がってきれいでした。運河沿いの道もきれいに舗装されていて、古き良き大正時代の面影があるように思います。私は今回が二度目の小樽なのですが、いいところだと思います。魚もおいしいですし。
さて、小樽といえばもう一つ有名なのはガラス工芸でしょう。どういう経緯で小樽にガラス細工を扱うお店が増えたのかはわかりませんが、とにかくガラスのお土産ものを扱っているお店が非常に多いのが目につきます。飾りものだったり、オルゴールだったり、装飾品だったり、生活雑貨だったり、多種多様です。商品の性質上、女性向けの商品が多いように見受けられます。しかしご安心ください。男性の観光客の皆さま。この看板を出しているところに逃げ込めばすべて解決します。
「お父さん、お預かりします」
……最初、この看板を見たとき何を言っているのかよくわからなかったのですが。
看板を出している店の方とお話ししたところ、このお店は干昆布などの干物を扱っているお店なのですが、奥のカウンターで昆布茶などをふるまっていただけるようです。で、ガラス工芸を取り扱うかわいらしいお店では、お父さんは居心地が悪いだろうと、これらのお店でお茶を飲みながらお父さんを預かるという。お父さんも気楽、お母さんや娘さんも安心して買い物ができるという親切設定。……お父さんは家族旅行で除けものですか、というか、このシステムは迷子センターと同じじゃ(ゴホンゴホン。私もお茶をいただきましたがおいしかったです。さて、私はガラス工芸だろうがなんだろうがお構いなしなので、そのままお店を回ります。
道の名前を忘れてしまったので、小樽のどこら辺なのかは記述できないのですが、小樽のオルゴール館などがあるところなので、観光地として有名なところだと思います。お店の外観もきれいですし、中には昔の倉庫を改装したなかなか趣深い建物でお店をやっているところも多いよう。そういったお店は床が木板で歩くたびにぎしり、ぎしりと非常に懐かしい音がします。店内の光量も抑えられてとても雰囲気のあるお店でした。……もっともこういった昔の家を改装したお店の中には、おそらく本当に歴史ある建物なのか、歩くたびに木床がとんでもない音を出すところも。”みしり、みしり”とかならいいのですが”バキバキバキバキ!”と床板が悲鳴を上げた時は思わず、
「ちょっと待て、私はそんなに、重くない」
と、思わず川柳まがいのことが脳裏の浮かんでしまいましたよ…。これ、男性客なら苦笑いで済みますが、女性客だとちょっと気まずくならないのでしょうか、といらない心配もしてしまいます。さて、先ほど書きましたが、今回の小樽は2度目、この観光地も行ったことがあるところだったので、サクサクと店を回ります。観光地のガラス工芸のお店、というのは少し言い方が乱暴かもしれませんが、似たような商品を取り扱っているお店が多い、という先入観を持っていました。つまり既製品の商品を扱うお店ばかりだろう、と思っていたのですが、どうやらその予想はうれしいことに大外れだったようです。二件、素晴らしいお店を見つけました。
一つはイタリアのデザイナーによるガラス品を取り扱っているお店。2Fには「ヴェネツィアンガラス」の器や花瓶、など結構な値段の商品が並ぶお店なのですが、1Fにはお手頃な価格でガラスの小物が。一つ一つがデザイナーの手によるものらしく、配色がとてもよかったのが印象に残っています。もう一つは日本のデザイナーによるショップ。この店、普通に道を歩いていたら絶対に気付かないところにあると思うのですが(道沿いのあるのが体験工房で、ショップはその奥にあるため、普通に道を歩いていたら絶対に見えない…)。手ごろな価格でガラス細工の装飾品が販売されています。さまざまな色のガラスを混ぜ合わせて模様にしたガラスの中に、金箔や銀箔を閉じ込めた一点もの。日展での受賞歴もあり、大丸などでもときどき展示会をしておられるようですから、この筋では有名な方なのかもしれませんね。
主にこの二件の商品をじっくり見て、店員の人と話をして時間は過ぎて行きました。そろそろ札幌へゆく時間。また小樽に来ることがあったらもう一度見に来ようと思います。
で、札幌のキルトウィーク会場にやってきました。作品の展示とかはずっと同じなので、今日は人の流れを中心に。んー、やっぱりフードマーケットがない分、人の滞留は他の会場よりも悪いように思います。一通り作品と店を見られたら、帰っておられる印象ですね。この辺りは改善してもらいたいところですが、よく考えたら、食べものが美味しい北海道でお弁当とかを売るのって、大変なのでは……。だから他の地方の食べ物屋が来てないのかもしれませんね。地元の人はわざわざキルト会場のなかで北海道産のお弁当とかは食べないと思いますし。ざっと会場を見て見逃しているものがないかなぁ、と探していたのですが、ちょっと予想外のものを見つけてしまいました。あー、これは……。
時間少し前に会場を後にして、今度は札幌の手芸店を少し回ってみました。そうこうしている間に飛行機の時間が迫ります。正直、もう少し北海道にいたかったのですが(←全然食べ足りてない人)、空港へ。簡単にお土産を買って京都への家路についたのでした。
北海道、今度は仕事抜きで行きたいと思いました。
以上、札幌キルトウィーク2010についてのお話を終えたいと思います。
お付き合いいただきありがとうございました。
次のブログでお会いしましょう。失礼しました。
Art Fiber Endo 商品企画室 / 遠藤染工場 Colour Lab
2010年6月1日火曜日
北海道キルトウィーク2010へ行ってきましたー(1)
先週、札幌で開催されていたキルトウィークから飛行機で京都へ戻って二日。筋肉痛で上がらなかった足もようやく元に戻りましたので、今日は札幌珍道中(?)について少し書いておこうと思います。脇道の話をすればきりがなので(当初、北海道には飛行機ではなくフェリーで渡航しようとして(←大の船酔い体質)、周囲からアホかと罵られ、結局飛行機で行くことになったり、行く間際になって日程が変わったり、会場は札幌なのになぜか宿泊先は小樽だったり、などなど)、いろいろ掻い摘んで。
さて、私にとってはたぶん三回目の北海道。
前に行ったのは夏前と秋の初めだったので、新緑の北海道はどんなのかなぁ、とキルトウィークと同じくらい気になっていました。
五月末の北海道。
寒いですね。
空港から出て真っ先に思ったのがそれでした。
いや、北海道が今、どれくらいの気温なのかは分かっていたのですが、京都はもう半袖でも平気なくらいに暑いので、北海道との温度差に少し驚いただけですよ。本当に。予想の範囲内でした。
鞄からジャケットを引っ張り出して着込み、いざキルト会場へ。
時間的にお昼だったので、食べてから行こうかと思ったのですが、会場でも食べられるだろうと急ぎます(長野、横浜、大阪キルトでは、地方の食べ物屋さんも来られるので、キルトウィークのお昼はいつもそこですませています)。会場に入ってまずは腹ごしらえ。食べものがおいしい北海道、さぞフードマーケットもすごいことになっているだろうと思ったのですが。
……どうして、こんなに規模が小さいんだ……。
しかも売ってるお弁当って東京のお店の奴じゃないですかいや東京のお弁当もおいしいですよ?でも北海道に来てなぜ東京のお弁当なんですか、というか蟹は?とうもろこしは?ほたては?いくらは?じゃがいもとかはどこですか?いや待てそんなはずはない別の場所にあるはずです。人の流れを見ればいい。会場から出て行かれるみなさん、同じ方向に向かわれていますきっとそこに食べるところがあるに違いないそうと決めた。
人の流れに沿って歩いた先には読み通りの人だかり。ケーキ屋が店を出しておられましたorz。
……女性の方はどうか知りませんが、ケーキはお昼飯の代わりにならないのですよ……。
ということで。
私の北海道、第一日目は昼ご飯抜きが決定いたしました。
北海道にいる間は北海道のものしか食べる気がなかったので、お弁当はスルー。
空腹のまま会場を歩きます。会場の大きさは長野と同じくらいかやや小さめ。パンフレットを見ながら作品とブースを次々と見て回ります。まず目についたのは野球をモチーフにしたキルト。さすが日本ファイターズのおひざ元。キルトの作品のモチーフになっているとは想像もしていませんでした。こういう地方の特徴が見える作品は好きです。今年のグランプリ作品はもちろん、すべての作品をチェック。ミニキルトには「これお土産に欲しい」と思わせる作品も。キルトウィーク見学、いい感じの滑り出しです。
二時間くらい作品を見た後、いよいよショッピングブースへ。
当然、今回の見学はA.F.Eの来年度出展候補のひとつ、という視点でもチェックしています。
キルトウィークや東京国際キルトフェスティバルに出展しているお店というのは、基本的に他のイベントにも参加していることが多いので(横浜にも長野にも東京にも同じ店が並んでいる、ということです)、私の知っているお店が多かったのですが、やはり地元のお店も負けじと出しておられます。中には「こういうところはA.F.Eも見習わないと駄目だな」と思わせる店もしばしば。レイアウトや商品を見やすくするような工夫、見習うところが山積みです。平日の金曜日ということもあり人の流れはそれほど多くはないようですが、これは大阪もそうでしたし別に問題ではないでしょう。明日に期待です。
という感じできっかり四時間ほど会場を歩きまわってくたくた。結構な荷物を持ちながらだったので本当くたくた。札幌市内のホテルならこのまま直行すればいいだけの話なのですが、ホテルが小樽なので札幌駅へと向かいます。もう空腹でどうしようもなかったので、札幌駅に隣接する「ラーメン共和国(うろ覚えですが)」というラーメン店ばかり集まったところで早めの晩御飯を。札幌だからなんとなく塩ラーメンだろうと、適当に注文したのですが……。
……店はきちんと調べておくべきだった……orz。
以前、北海道に来た時、何軒かラーメン屋に入って食べたのですが、全部おいしかったので『北海道⇒どの店もおいしい』という認識を持っていたのですが、今回は残念ながらはずれのお店でした。もしくは私の味覚に合わないお店でした。……スープがなんか薄いんですよ……。
お腹は膨れたのですがかなりへこみながら小樽行きの列車に乗り、小樽へと。北の国は日が長いのか、まだまだ夕暮れ時です。夕暮れの赤レンガ倉庫もきれいだったかもしれませんが、早々にホテルへ。
前半戦は、このように終わったのでした。
まだ、この話ひっぱります。
次のブログでお会いしましょう。失礼しました。
Art Fiber Endo 商品企画室 / 遠藤染工場 Colour Lab