……はい。
とはいうもののやはりこの季節、皆さんのお目当ては紅葉が主なのか、山門周辺や建物周辺はぐっと人が少なく。臥雲橋の人混みで少し気疲れしたので境内を少し散策します。
境内をぐるりと歩きましたが東福寺、いいところだと思います。寂びたところもあってすごくいい。
(通天橋 左手の紅葉林)
東福寺は渓谷を境内にもつ、変わった作りのお寺です。その渓谷沿いに紅葉が植わっており、臥雲橋、通天橋、そしてもう一つ偏月橋から望む紅葉は本当にきれいですね。通天橋がことのほか有名なのは、この橋が三つの橋の真ん中に位置しており、橋の右を見ても左を見ても紅葉が楽しめるからだと思います。しかし臥雲橋から撮った写真を見ていただいてもお分かりいただけるように、他の橋から見る紅葉も本当にきれいですよ? では、橋の上からしか紅葉を楽しめないのか、というと実はそうでもありません。境内の紅葉林に沿う形で道が整備されているので、別に橋を渡らなくても上の写真のように紅葉を楽しむことはできます。上の写真は通天橋を渡っている最中に撮った写真ですが、紅葉林の横を普通に観光に来られている方々が歩いていらっしゃるのを見て取ることができます。
では、橋を歩く意味はないの? と言われますと、そうではありません。渓谷の上にかかる橋から眺める紅葉はやはり綺麗です。特に臥雲橋の上から見た通天橋、あるいは通天橋の上からみた臥雲橋は一見の価値ありだと思います。本当に是非一度見ていただきたい。
(通天橋から渓谷を見下ろして)
普通、紅葉は見上げて楽しむものですが、橋の上では紅葉が足元に。場所によっては紅葉の壁を見ることができます。人が多くてあまり写真が撮れなかったのは残念でしたが、それを補って余りあるほど楽しめました。おそらく次の土、日曜日くらいまでは紅葉も散るのを待ってくれると思います。もし東福寺の紅葉に興味を持っていただけたなら是非、実際にご覧くださいませ。
有料の方丈庭園も行ったことがあるのですが、こちらは枯山水が主となる庭です。有名な作庭家の方の作であり、十分に見ごたえのある良い庭なのですが石庭が主であるため紅葉を楽しむために来られる方は無理に入ることはないかもしれません。方丈庭園からも紅葉は見えますが、通天橋からも同じ紅葉は見えますし。ただ、通天橋よりも人の数がぐっと少なくなりますので、のんびりと渓谷の紅葉を楽しみたい、という方には通天橋よりもお勧めできそうです。通天橋は現在、満員電車さながらに渋滞しておりますので。
京都紅葉だより、東福寺。
ざっとこんなところでしょうか。京都は今日は雨。明日はまた晴れてくれるようなのでまた別なところに行こうかと思います。嵐山はもちろんのこと、秋の詩仙堂とかいい感じになっていそうです。明日が先日のように綺麗に晴れてくれるのを祈りつつ。
それでは皆さま、次のブログでお会いしましょう。
失礼しました。
Art Fiber Endo 商品企画室
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