2010年11月22日月曜日

京都紅葉だより 東福寺

ブログをご覧の皆さま、こんにちは。
秋深くなってまいりました。皆さまの家の近くの紅葉はどうでしょうか?
先日、ようやく、ようやく京都も晴天に恵まれ、私も紅葉狩りに行ってまいりました。土曜日も天気が良かったので見に行きたかったのですが、ちょっと所用で都会のほうに行ってまいりましたので、昨日の日曜日が今年初の紅葉狩りとなります。いや、今年は雨とか曇りとかで晴天の下での紅葉は見れないものと諦めていたので一層、この週末は非常に気合が入っておりました。多少の人ごみでは絶対に引かない、という心意気で朝食をパクついていたのですが、早朝に嵐山、高雄方面の紅葉を見に行っていた家族が
「……今、嵐山は凄まじい……」
という、ものすごく不吉なことを言ってくれやがりましたので大きく場所を変えて東福寺へ(←根性無し)。ここも紅葉の名所として有名なのでご存じの方も多いと思います。この時期、東福寺から清水寺、疏水のほうの紅葉を楽しみに来られる方もいらっしゃるのではないでしょうか? 事前の下調べで疏水周辺の岡崎あたりの紅葉とかは少し葉が落ちてしまっているのを確認していたので、ここは東福寺に的を絞ろう。そんな感じで今年の紅葉狩りが始まったのでした。


                      (東福寺 臥雲橋から紅葉を望んで)
 ……はい。
 東福寺の西の壁沿いを歩いて行くと、屋根付の木造の橋がかかっています。この橋の名前は臥雲橋。東福寺境内にある紅葉の名所として知られている通天橋と並行して架かっている橋です。この橋から左手を望んだのが上の写真。紅葉の隙間から通天橋も見えますね。どうやら東福寺に来たのは大当たりだったようです。
 問題があるとすれば。
 臥雲橋の上、人ごみで身動きができない……。
 紅葉を写真に撮ろうと立ち止まる人が多いため、橋の一部は満員電車をほうふつとさせるような人の群れが。通行を規制している警備員の方々は「ワンショットでお願いします」と声を張り上げていらっしゃる。最初何のことかわかりませんでしたが、これ写真は一枚だけ、ということでしょうか。そんな声が行き交うほどに橋の上は盛況でした。
 さて、紅葉の名所として有名な東福寺ですが、何も見どころは紅葉だけではありません。国宝の三門や禅堂などの建物も実に堂々として見ごたえがあります。
 
                         (東福寺三門を見上げて)
 とはいうもののやはりこの季節、皆さんのお目当ては紅葉が主なのか、山門周辺や建物周辺はぐっと人が少なく。臥雲橋の人混みで少し気疲れしたので境内を少し散策します。

                       (東福寺境内 五社成就宮)
 境内をぐるりと歩きましたが東福寺、いいところだと思います。寂びたところもあってすごくいい。
 もう少し家に近かったら頻繁に行きたいところですね。境内に入るのは無料ですし(ただし、通天橋、方丈庭園に入るにはそれぞれ400円ずつお金がいるみたいですが。というか、なぜ別々にお金を取るんだ……)。まぁ、そんなこんなで境内も十分堪能しましたし、今日の目当ての通天橋に行くとしましょう。

                       (通天橋 左手の紅葉林)

 東福寺は渓谷を境内にもつ、変わった作りのお寺です。その渓谷沿いに紅葉が植わっており、臥雲橋、通天橋、そしてもう一つ偏月橋から望む紅葉は本当にきれいですね。通天橋がことのほか有名なのは、この橋が三つの橋の真ん中に位置しており、橋の右を見ても左を見ても紅葉が楽しめるからだと思います。しかし臥雲橋から撮った写真を見ていただいてもお分かりいただけるように、他の橋から見る紅葉も本当にきれいですよ? では、橋の上からしか紅葉を楽しめないのか、というと実はそうでもありません。境内の紅葉林に沿う形で道が整備されているので、別に橋を渡らなくても上の写真のように紅葉を楽しむことはできます。上の写真は通天橋を渡っている最中に撮った写真ですが、紅葉林の横を普通に観光に来られている方々が歩いていらっしゃるのを見て取ることができます。

 では、橋を歩く意味はないの? と言われますと、そうではありません。渓谷の上にかかる橋から眺める紅葉はやはり綺麗です。特に臥雲橋の上から見た通天橋、あるいは通天橋の上からみた臥雲橋は一見の価値ありだと思います。本当に是非一度見ていただきたい。

                     (通天橋から渓谷を見下ろして)

 普通、紅葉は見上げて楽しむものですが、橋の上では紅葉が足元に。場所によっては紅葉の壁を見ることができます。人が多くてあまり写真が撮れなかったのは残念でしたが、それを補って余りあるほど楽しめました。おそらく次の土、日曜日くらいまでは紅葉も散るのを待ってくれると思います。もし東福寺の紅葉に興味を持っていただけたなら是非、実際にご覧くださいませ。

 有料の方丈庭園も行ったことがあるのですが、こちらは枯山水が主となる庭です。有名な作庭家の方の作であり、十分に見ごたえのある良い庭なのですが石庭が主であるため紅葉を楽しむために来られる方は無理に入ることはないかもしれません。方丈庭園からも紅葉は見えますが、通天橋からも同じ紅葉は見えますし。ただ、通天橋よりも人の数がぐっと少なくなりますので、のんびりと渓谷の紅葉を楽しみたい、という方には通天橋よりもお勧めできそうです。通天橋は現在、満員電車さながらに渋滞しておりますので。

 京都紅葉だより、東福寺。

 ざっとこんなところでしょうか。京都は今日は雨。明日はまた晴れてくれるようなのでまた別なところに行こうかと思います。嵐山はもちろんのこと、秋の詩仙堂とかいい感じになっていそうです。明日が先日のように綺麗に晴れてくれるのを祈りつつ。

 それでは皆さま、次のブログでお会いしましょう。

 失礼しました。

Art Fiber Endo 商品企画室

 

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