2014年11月25日火曜日

京都紅葉だより③ 天龍寺

 ブログをご覧の皆さま、こんにちは。
 A.F.E商品企画室から秋の便りをお届けします。

 京都はこの連休、晴天に恵まれました。例によって名所をいくつか巡ってきたのですが、ダントツで良かったのはやはり今年もここになってしまうのか、嵐山、天龍寺からお届けします。
 毎年、新しい紅葉の名所はないかと市内をあちこち回っているのですが、個人的には市内では天龍寺と東福寺が紅葉名所の頂点にあるのではないかと思っています。もちろん、趣のある良い庭は他にもあります。このお寺の庭ならこっちの場所から向こうの方向の紅葉を見たら本当に綺麗、とかそういう感じで。けれど、この天龍寺は別。恐ろしいほどに手がかかっているのがわかります。

(天龍寺 大方丈から望む紅葉)

 庭園に入って右手、大方丈から望む紅葉。柵が非常に邪魔なのですが…まぁ、しょうがない。今年は見頃にあたったようです。写真を撮った時間はおそらく朝の7時前くらいなのですが、この時間だと東からの朝日が正面から紅葉を照らすので、色が非常に鮮やかに見えます。
 天龍寺の良いところは、庭園の美しさはもちろんですが、庭園の開園時間が6時から、ということが非常に大きいです。

曹源池東から朝靄に煙る嵐山
              
 
(曹源池周辺)
 毎年思うのですが、朝7時前という時間にも関わらず、一枚の葉っぱすら池に落ちてないのがすさまじい…。境内の道も掃き清められ清々しく、本当に散策するには最高の御庭でした。

(天龍寺 庭園内)
(天龍寺 東の竹林)

 色が豊富にあるのが天龍寺の魅力の一つだと思っています。
 紅葉の赤と常緑樹の緑が互いに引きたてあっているのがわかります。いまでは一般に補色調和として知られていることですが、昔の日本人は感覚でそれを知っていたのでしょうか。
 上の写真の色を全部単色染めで抜きだすには、一体何色染めなければならないのか。
 うちの店の色はまだまだ足らない、ということが非常によくわかる景色でした。

 観光地として良く知られている天龍寺ですが、もしまだ訪れたことがない方がいらっしゃったら是非、一度、じかにご覧になられることをお勧めしたいお寺です。特に紅葉のときに。
 見頃はおそらく今週まで。来週になると厳しいかもしれません。

天龍寺 庭園
入園料 500円(大人)
交通   阪急電車「嵐山」駅下車 徒歩15分。
      JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」駅下車 徒歩13分。

今回はこのあたりで。
失礼しました。

Art Fiber Endo 商品企画室


(天龍寺 境内前の紅葉林)

2014年11月18日火曜日

京都紅葉だより ② 北野天満宮 御土居

ブログをご覧の皆様、こんにちは。

京都紅葉だより二回目、今回は北野天満宮境内の「御土居」から。
 「北野さん」の愛称と共に学問の神様としても知られる「北野天満宮」ですが、境内に「御土居」と呼ばれる史跡があります。豊臣秀吉が作ったのですが、当時は洛中と洛外を分ける境界であり、鴨川の洪水を防ぐための堤防でした。洛中をぐるりと土居が囲っていたそうです。秀吉の時代が終わり時が経つにつれ、市中を囲っていた土居は少しずつ取り壊されて住宅地になっていったのですが、北野さんの境内には今も「御土居」の一部が史跡として残されています。

 北野天満宮に祀られている菅原道真公が梅と紅葉を良く歌に詠んでいたからか、北野天満宮境内には梅林と紅葉の林が今も伝え残されています。梅も有名ですが紅葉の名所としても知られています。
 

(北野天満宮 拝殿)

 北野天満宮境内は無料で誰でもはいれるのですが、「梅林」と「御土居」に入るには入園料をとられます。
 御饅頭込で大人600円。ちょっと高い。
 濃茶席での入園になると大人2000円。もっと高い。
 紅葉見物だけなら600円のほうで十分ですので、そちらをお勧めします(濃茶席は試したことがないので具体的なお話ができないのですが…)。

(北野天満宮 梅林から御土居への道)

 16日の時点での紅葉は3割~4割といったところ。先日の詩仙堂と同じく次の連休以降が見ごろになると思います。

(北野天満宮 御土居 鶯橋周辺)
 
特に御土居に沿って流れる紙屋川周辺の紅葉林は古く、「三又の紅葉」と呼ばれる樹齢数百年の古木も。御土居周辺の紅葉林は大きな規模ではないのですが(250本くらい)、密に重なり合い川面に映える紅葉は一見の価値あるものだと思います。


(北野天満宮 御土居 鶯橋から)

 この時期、夜間にライトアップもされるそうです。機会があれば行ってみようかと思うのですが、ものすごい人出になるということは想像に難くないですね…。川周辺に植わっている木々の多くはイロハモミジなので、一斉に紅葉すると素晴らしい景色になってくれます。鶯橋周辺が特におすすめ(上写真ではまだまだ紅葉しませんが…)。

 北野天満宮 御土居
 住所 京都市上京区馬喰町 北野天満宮

 もみじ苑入園料 大人600円(茶菓子付)
 午前10時~午後8時(日没よりライトアップ)

 今日はこのあたりで。
 失礼しました。
 
 Art Fiber Endo 所品企画室


2014年11月17日月曜日

京都紅葉だより ① 詩仙堂

ブログをご覧の皆様、こんにちはっ。

秋深まり何を食べてもおいしいこの季節、皆様いかがお過ごしでしょうか?
京都もいよいよ木々が色づきはじめ、紅葉見物に忙しい季節になってまいりました(主に私が)。
ケヤキやコナラ、ソメイヨシノなどは市内でもかなり紅葉していますが、
本命のイロハモミジは3分といったところです。
とはいうものの、川辺や風あたりのよいところはすでに色づいているところもありましたので、この休日は紅葉を追いかけてまいりました。

今回は詩仙堂。
私が最も好きな庭園をもつ詩仙堂からお届けします。

(詩仙堂 入口)

 京都観光を取り上げた雑誌でも比較的名前が挙がるお寺(?)ですのでご存知の方も多いと思います。石川丈山によって造営されたもので、焼失することなく庭園、建物共に往時そのままのものと言われています(多少の変更はあったでしょうが)。

(詩仙堂 入口すぐの竹林)

五月の「さつき」も有名ですが、紅葉はもっと有名。整った庭園に紅葉が映えます。

(詩仙堂 庭を望んで)

 写真ではかなり色づいているように見えますが、イロハモミジが紅葉しているのは全体の三割程度。来週以降が見ごろになると思います。幸い、数本のだけが鮮やかに紅葉してくれていました。山の陰で温度が低かったためでしょうか?

 (詩仙堂 庭園から)

 詩仙堂に私が初めて訪れたのはたぶん、高校生の時だったと思います。さつきの季節を少し外れた時期だったためか私以外には誰もお客がおらず、縁側で一時間くらい庭を眺めていたのを覚えています。あまりの陽気にあやうく寝てしまいそうになるくらい気分がよかったのですが、詩仙堂での居眠りは禁じられていますのでご注意ください。
 残念ながら紅葉の観光シーズン中ではお客が自分ひとり、ということはまずないと思いますが、朝一番(9時から受け付け)からなら、それに近いものを見ることができるかもしれません。
 
 詩仙堂、受け付け時間は9時~16時45分。
 入場料は大人500円です。
 11月16日現在のイロハモミジの紅葉は3割程度。
 今年の見ごろはおそらく次の連休の22日、23日、24日から。後はどれだけ風が吹かないかにかかってくると思います。
 
 もし京都に来られるご予定のある皆様には是非、お立ち寄りいただきたい庭の一つです。
 
京都紅葉だより一回目 「詩仙堂」

 今日はこのあたりで。
 失礼しました。

Art Fiber Endo 商品企画室