2008年11月18日火曜日

横浜キルトご来店の御礼と新商品「絹紡ぼかし糸」のご案内です~

 ……はい。もう、何も言うことはありませんorz。本当に久しぶりの更新になってしまいました。企画室からお届けいたします。
 まずは去る11月8日に閉幕いたしました横浜キルトウィークにて、A.F.Eのブースもたくさんの方にお越しいただきました。素材の使い心地など貴重なお話もお伺いする機会もあり、非常にうれしく思っております。やっぱりこういう展示会はいいものだなぁ、と心がほくほくと温まりました。
 横浜でのお客様の声を参考に東京国際キルトフェスティバルで新しい商品を発表させていただきたいな、と思っています。もしご機会があればぜひ、来年一月、東京ドームへお越しくださいませ(詳しくはイベント欄で)。

 ……本当なら横浜キルトウィークの会場の様子なんかをこのブログに載せようと思ってでっかいデジカメを持っていったのですが。
 デジタルカメラに収められた100枚近い写真すべてがピンボケになっているという、「デジカメで写真撮ってピンボケなんて初めて見たわ」と周囲から罵られるようなことになっておりまして。
 今度から違う人に撮ってもらいます(←練習する気なし。
 私に写真を任せたほうが悪いのです(←開き直り。
 という、ショウガナイ状態なので横浜でのA.F.E新商品は文章でのみ発表させていただきます。

① 絹紡ぼかし刺繍糸、② 新色チュール、③ 直販限定ボタン、④ 新規限定レース、及びパーツ
⑤ 限定シルク刺繍糸、⑥ タッセルの材料、⑦ ござござと色々。

 ……はい。すいません、画像はないです。いえ、あるにはあるのですが商品が写真機から全速力で逃げていくかのように輪郭が一直線に流れてしまって何がなんなのかわかりません。撮った私にもわかりません(…ぉぃ。
 ただ、①の絹紡ぼかし刺繍糸はHPにUPさせていただきました。個人的には白熱灯の下で一層色が映えるなぁ、と思っていますが、染めた人は「どこから見ても綺麗です」と広言してはばかりません。やわらかく刺しよい糸を染めておりますので使いよいのではないかなぁ、思います。ハーダンガー刺繍を意識して作られたのですが、結果的にどこにでも使っていただける刺繍糸になってしまったと思います。もし興味を持っていただけたなら「シルクぼかし刺繍糸」欄をご覧くださいませ。上のほうに載っていると思います。チュールについても今年中にはなんとかなるのではないでしょうか?
 さて、東京ドームでは何を出そうかなと、考えつつ今日は終わりたいと思います。

 それではこのあたりで。
 皆様、次のブログでお会いしましょう。失礼いたしました。

 Art Fiber Endo 商品企画室
 

2008年9月30日火曜日

第一回、「染めについてのあれこれ」

ブログをご覧の皆様、こんにちはっ。
 今日はColour Labからお届けします。ちょっと企画室のほうが可哀そうな状況になっておりますので、しばらくはColour Labのほうから染めについてのことを少しお話させていただこうかな、と思います。染をされておられる方には退屈、手芸をされておられる方には役に立つ知識かどうか微妙…ということでちょっと悩んだのですが、雑談用の豆知識程度に気楽に読んでいただけたらと思います。では、第一回「染めについてのあれこれ」、はじめたいと思いますー。
 
 以前、店舗で来られた、ご自身で染めをされておられるお客様から
「前に染めた色をもう一度染めようとしてるんだけど、前と同じ色にならないわー」
という話になったことがあります。
「ロット段だからある程度はしょうがないですよー」
という話で終わったのですが、ロット段がどうして起こるのか少し補足しようと思います。
 
 繊維を染めるのに必要なものは
 ① 染料、② 繊維(糸、生地など)、③ 水、④ 熱、⑤ 薬剤が必要になります(時には熱や薬剤を必要としない染もありますが、ここでは例外とします)。
 さて、同じ色を再現しようとするのなら、基本的には次のように行動すれば良いということをお分かりいただけると思います。つまり、
 ① 染料は以前使ったものと同じものを、完全に同量だけ、② 繊維も同じものを、③、④、⑤の水や熱、薬剤も以前と同じようにする。熱や薬剤を以前と同じにするとは、水の温度上昇曲線を同じにする、薬剤も以前と同じ温度のときに投下する、という作業を行うことになります。当然、染める時間も同じにしなければならないでしょう。染め方も同じように。
 理屈的には条件がまったく同じになれば、同じ色が再現されるはずです。ですが、上の過程を見ていただければお分かりいただけるように、以前と同じ染めをまったく同じように繰り返すのは非常に難しいように思います。一般の方がどこで躓きやすいかというと、第一に同量の染料を計量することでしょうか。染めは基本的に「黄色、赤色、青色」の三原色を配合することでほしい色を作るのですが、この配合が少しでも狂うと色のブレが必ず発生します。特に、ベージュ、グレー、茶、カーキなど三原色の混合割合が近い色やエクリュー、オフ、グレージュなどの淡い色は多少のブレでも大きく色目が変わって見えます。家庭用の秤では本当に微妙な重さを量るのは難しいのではないかと思います。個人的な感想を述べさせてもらうなら、上にあげた4系統の色は前回と染料量が2~3%(三系統の一色、1gだったものが、1.02~1.03g、あるいは0.97~0.98g)に変わるだけで、全く違った色に見えてしまうのではないでしょうか。あまりに色が前回から離れてしまった場合、修正のための染めをすることになります。

 ロット段とは
「全く同じ染めを再現することができないために発生する色違い」
 という風にとらえていただいていいでしょう。どこまでの色差をロット段として認められるのか、ということは非常に微妙な問題なのですが、これは染屋の良心によるのではないでしょうか。
 さて、上のことを踏まえた上で、もう少し詳しくお話ししたいと思います。
 ……うん、ちょっと長くなりそうなので今日はここまでに(区切りの悪いところですいません^^;)。

 それでは、今日はこのあたりで。
 次のブログでお会いしましょう。失礼いたしました。

 遠藤染工場 Colour Lab / Art Fiber Endo 商品企画室

2008年9月9日火曜日

キルトウィーク、店舗限定商品などのお知らせ

ブログをご覧の皆様、こんばんはっ。

前に書いたブログの日付が…orz。
とんでもないことになっていますが、気付かないふりをして進めたいと思います(ぇ。

 HPのトップでも少しお知らせしたのですが、今年はインターナショナルキルトウィーク横浜に出展させていただけることになりました。キルトウィークへの出店は難しいかなぁ、と思っていたので出店許可の通知が来たときは、工房の皆もびっくりしていました。…開催まで二ヵ月というスケジュールに工房全員、冷や汗をかいていることと思います(←他人ごとではない…。

 後日、会場のどのあたりに出展するのか地図付きでお知らせできると思うのですが、A.F.Eの会場ブース番号は「C-7」になりました。もし会場にお越しになれらることがありましたら、ぜひお立ち寄りくださいませ。
 キルトウィークに向けての商品開発に企画室はもちろん、labも巻き込んでバタバタしている状態でなかなか新商品をHPに紹介できていないのですが、今日は店舗のみで販売している限定商品についてお知らせしたいと思います。まずは写真をどうぞ。











 上の写真の糸は京都西陣で織られてきた帯や着物のために作られ染められた最高品質の絹糸です。一反の布を織り上げたときに残る、わずかな絹糸。そのような糸も西陣の職人さんたちはおろそかにすることはありませんでした。ひと束、ひと束の色はすべて異なり、同じものはありません。それはその色の数だけ布がおられ、着物となっていったことを教えてくれます。老舗の織屋が提供してくれたこれらの絹糸は西陣の歴史そのものといっていいかもしれません。
 経緯からお察しいただけるよう、完全な限定商品。ひと束ひと束、色が違いますのでネット販売もできません。それゆえの店舗限定販売です。店舗では何色かのセットにして販売しているようです。
 他にも、HPに載せる前の試作品などもいくつか店舗に出ているようです。もし店舗に来られた際は店の中の商品を隅々ご覧になることをお勧めします。結構、わかりにくいところに試作品を無造作に置いていることもありますので……。
 それでは皆さん、今日はこのあたりで。
 次のブログでお会いしましょう。失礼いたしました。
Art Fiber Endo 商品企画室 

2008年8月12日火曜日

染料のお話(4)

ブログをご覧の皆様、こんばんはっ。

 暑い日が続きますね…。熱水や蒸気が出る工房はもうサウナの中のような暑さです。たまりません。今年も強制ダイエット、絶賛継続中です(ぉぃ。
 さて、今日もColour Labからのお便りです。お話は前々回の続きからですね。もうタイトルとは関係のない話になっているような気がしますが、このまま突き進みたいと思います。その前にちょっと前置きを。

 以前お話ししたかもしれませんが、私が所属するColour Labは主に色出しに特化した部門になります。ここはアパレル企業から依頼される特注色を出すための染料の組み合わせを見つけたり、A.F.E商品の色を作るのが主な仕事になります。双方とも、「染められた素材に適切な堅牢度があり、かつ色が見本に合っていること」が要求されます。「適切な堅牢度(ここ重要です)が満たされない商品は売り物にならない」というのが日本のアパレル企業にかかわっている染め屋の一般的な認識だと思います。

 実はこの「何をもって適切な堅牢度というのか」を判断するというのは私たち染屋にとっても非常に難しい問題です。目標とする堅牢度によって使える素材も染料も大きく制限されてしまうことになりますから。色落ちが絶対に許されないなら使える素材はポリエステル、しかも染法は高圧染色法に限られてしまうでしょう。染料選びも慎重にならざるをえません。けれどもA.F.EのHPに来られた皆様ならお分かりいただけると思いますが、一般の手芸素材にポリエステルなどの合繊の比重は少ないのではないでしょうか。やはり綿などの天然繊維が主流です。
 ではその綿に要求される「適切な堅牢度」はどの程度なのでしょう?
 私の個人的な見解を述べるなら「60℃程度の石鹸水に入れて、どの程度の色落ちがあるか」で、私は判断しています(あくまで目安ですが)。もし、この検査でお湯が著しく汚れるようなら、適切な染を行っていない可能性が高いと私は考えます。というより、そのように上からの教育を受けてきました。
 日常生活の中で「お湯を使って洗濯をする」というご家庭はあまりないと思いますので、この検査はやや条件が厳しいものかもしれません。だからこそ、この検査に通るのなら、一般的な使用に耐えてくれると、そう言うことなのでしょう。

 前々回のお話の三番目の色落ちを重視しない商品というのは、色目を重視している商品といったほうがいいかもしれません。特にこのような商品は海外のものが多く、そしてだからこそ、色使いの感性が日本のものと異なっていて見ていて楽しい、と私は個人的に思っています。これもまた個人的な意見ですが、いい色を出してきています。本当に。実際、私もこれらの商品から、かなり悩ませていただきました。
 堅牢度を問題ではないかという人もいるかもしれませんが、これはこういう商品だと、割り切っていただいたほうがよいように思います。時々、これらの商品の色落ちを治す方法はないかというご質問を受けるのですが、ちょっと難しいと思います。
 下手に色止め処理を行えば、元の色目を崩してしまいかねません。
 Fix剤で処理しても、効果が薄かったりもします。
 リスクを考えると、やはりそのままお使いいただくのがよいでしょう。これらの商品は「色落ちがしやすい」という風に記述されているのがほとんどですので、用途によって使い分けをしていただければと。

 中には独自に色落ちを止める方法を書いてある商品もあるようです。
 う~ん……。
 
 前置きに比べて本編が圧倒的に短いですね(ぇ。
 ちょと、次からは内容をもう少し吟味していと思います。

 それでは皆様、次のブログでお会いしましょう。
 失礼いたしました。

遠藤染工場 Colour Lab / Art Fiber Endo 商品企画室

2008年7月15日火曜日

祇園祭、屏風祭がはじまりましたー

 ブログをご覧の皆様、こんにちはっ。
 京都では祇園祭がはじまりました。去年はあいにくの大雨に見舞われたのですが、今年は無事にスタートを切れたようですね。先日はまだ宵々々山にもかかわらず、歩くのがしんどいほどの人の入りだったそうです。
 京都で育った私にとっても祇園祭はやはり楽しみなお祭りです。学生の時はそれはもう、口実をつくって遊びまわったものです。おそらく、市内で最も愛されているお祭りではないかな、と思います。
 
 さて、祇園祭。
 私も宵山に出かけようと思っていますが、もしかしたらこのブログをご覧の皆様の中にも、「行く予定です」という方もおられかもしれませんので、見どころを少しお話したいと思います。
 やはり、一番の見どころは山鉾だと思われておられる方が多いかもしれません。

 この写真は長刀鉾。「くじ取らず」として巡行の先頭を必ず行く鋒です。この鋒をご覧になりたい、と思われた方は四条烏丸へ。角の近くにありますのですぐにわかると思います。
 今年はさらに下水引(鋒を飾る刺繍布)が新調されてますので、特に一見の価値ありと思います。他に新調されている鋒や山は次の通り。
 「南観音山」の屋根下を飾る天水引、「淨妙山」の後懸、「太子山」の御神体衣装。

 食い気のほうがいい、というのもありだと思います。
 祇園祭りにはたくさんの屋台が出ておりますのでそれを見るだけでも私は楽しいのですが、今年は気になるメニューがあります。
 その名も「賀茂ナスバーガー」
 ……。
 ハンバーグの代わりに賀茂ナスを挟んでいるのでしょうか。
 ハンバーグに賀茂ナスを刻んで入れているのでしょうか。
 現物を見るまでなんとも言えませんが、とりあえず昨日見に行った人の話では、行列ができていたそうです。三条通り近辺で売りに出されていたそうです。ぜひ、食べてみたい一品です。というより、食べるために私も並んでみようと思います。

 やはり、雅なものが見たいとおっしゃる方もおられるかもしれません。
 山鉾もいいけれど、他に何かない? と思われた方は「屏風祭」をお勧めします。西陣界隈の商家や織屋が所蔵している屏風や襖絵、美術品などを一般に開放するという趣向が、いつの間にか「屏風祭」として知られているようですね。中には丁寧に説明してくれるところもありますので、なかなか見ごたえがあると思います。

 歩きやすい道についてのですが、四条通りは道幅が広いこともあって、先日では問題なく歩けたそうです。ただ、室町通りなどの縦筋の道は非常に混雑しているそうです。人の流れに沿うように歩くことをお勧めします。
 四条通だけでも「長刀鉾」、「函谷鉾」、「月鉾」、「郭巨山」、「四条傘山」を見ることができますので、人ごみはちょっと…という方もそちらだけでもどうでしょうか?

 今日はこのあたりで。
 それでは失礼いたしました。

Art Fiber Endo 商品企画室 / 遠藤染工場 Colour Lab

2008年7月9日水曜日

染料のお話(3)

ブログをご覧の皆様、こんばんはっ。

 前回に引き続き、今日もColour Labからお届けします。今日のお話は前回の「色落ち」についてのお話の続きです。

 さて、前回お話したのは、適切な染料を用いて染めないことが色落ちの理由の一つだということをお話ししました。一般に、濃度の濃い色を染める時は、洗濯堅牢度(洗濯したときに色が落ちない度合)が強い染料を用いる必要がありますし、逆に淡い色を染める時は耐光堅牢度(光を長時間あてたとき、色が落ちない度合)の強い染料を使用するのが望ましいと考えられます(色落ちを気にする場合)。最近、堅牢度を表記している商品もありますので、その時確認していただくのがいいと思うのですが、堅牢度は五段階評価で1が最も悪い数値で、5が最も良い数値とされております。「湿布摩擦堅牢度 2~3」 という表記もありますが、これはそのまま堅牢度が2と、3の間にあるということを表しています。
 ここでこぼれ話を一つすると、この堅牢度試験は機械的に測定されるのではなく、人の目によって検査されます。どういうことかというと、例えば洗濯堅牢度を試験するなら実際に洗濯して、試験品と一緒に入れておいた白布がどれだけ色落ちによって汚れるのかということを「目視」で評価することになります。もちろん、検査手順や薬剤などはきちんとした規定に基づいて行われるのですが、最終的な判断は検査人の「目」によります。一般に検査には複数立ち会いますので試験結果に対する彼らの評価の平均値が試験場の評価となります。
 評価の基準が人による「目視」であるため、同一の試験場ではともかく、異なった試験場で堅牢度試験検査を受けたとき、異なる評価が出てくることも考えられます(評価の甘い試験場と厳しい試験場があるため)。
 そのため、大手アパレルでは自社基準に基づいて堅牢度基準を取っていることも珍しくありません。さすがブランド品は隠れたところも手を抜かないなぁと、それを知った時は感心したものです。

 ……閑話休題。
 話を前回の続きに戻したいと思います。
 色落ちする理由ですが、前回の②で書いたように「適切な後処理を行わなかったときにも起こりえる」ということも考えられます。
 これを読まれて、「当前のことじゃない?」と思われる方もおられると思いますし、事実、当たり前のことなのです(おい…)。が、市販の商品を購入されて万一、水洗いをして色落ちが発生した場合、しかもどうしてもなんとかして色落ちを止めたい、と思われた場合、こちらで適切な後処理を行うことで、若干、色落ちが軽減する可能性が考えられなくもないので(ものすごく頼りない表現で申し訳ないですが…)、以下に対処方法などを書こうと思います。

 さて、まずここでお話しする素材は「綿」に限定したいと思います。もっとも一般的な繊維ですし、一番問題が発生しやすい繊維でもあるからです。加えていうなら「ポリエステル繊維」や「アクリル繊維」などで色落ちの問題が発生した場合、一般家庭の機材での色落ちのリカバリーはまず無理です。考えられません。もし、ポリエステルで色が落ちたという問題に直面された場合は諦めてください(ぇ。
 では綿での色落ちのお話。
 綿は一般的に反応染料か、または直接染料によって染められます。このうち問題が起こりやすいのは「直接染料」のほうになります。なぜ、直接染料が問題になりやすいのかというと、染料と綿との結合の力が弱いことに起因します。少し詳しくお話します。わかりやすくなるようにお話を簡単にするので正確性に欠きますがご了承ください。

 さて、染めるということを簡単に言うと「染料を繊維にくっつける」ということになります。
 綿の繊維構造はちょっと変わっていて、「染まるところ(非結晶部分)」と「染まらないところ(結晶部分)」に分かれていて、染料分子が「染まるところ」に入ってくれることで繊維は「染まり」ます。染色するに際して温度を上げるのは、この「染まるところ」へ染料がスムーズに入ってくれるよう、隙間を広げるためでもあります。直接染料も反応染料も、ここまでは同じなのですが、繊維と染料の結びつき方が異なります。反応染料は綿繊維との間で非常に強い結びつきをもつのに対して、直接染料は綿繊維とあまり強く結び付いてくれません(色落ちになる理由その①)。

 加えて、染料は水と結びつきやすく調整されています。染めを自身でされておられる方の中には疑問に思った方もおられるかもしれません。
 「どうして石油(油)から作られた化学染料が水に混ざるのか?」
 水と油。普通に考えると、油から作られた染料は水に混ざるのはおかしいように思います。
 結論を先に書くと、「洗剤」の役割を持つ要素が染料の中に混ぜられているからです。洗剤があれば油汚れも水にまざりますね。
 この「洗剤」の役割を果たす物質のおかげで染料は水に混ざってくれるのですが、いざ染め終わってしまえば、この染料と水を仲良くする物質は邪魔になってしまいます(色落ちになる理由②)。
 染まってしまったあと繊維にくっついた染料がまた水に溶けてもらったら困ります(色落ちになります)。
 
 もし染料が繊維に結びつく力よりも、水に溶けようとする力のほうが強かったなら、それはもう、ものすごく色落ちすることが考えられます。先に書いたように、直接染料と綿繊維の結びつきは弱いものです。色落ちしやすそうですね。
 では、どうすればいいのかというと、後処理として「Fix剤(色止め剤として最近は市販されています」を入れて繊維になじませます。このFix剤は染料と水が結びつくのを邪魔する効果を持ちます。色落ちは水と染料が結びつくことで起こりますので、このような後処理を行うことで、色落ちは軽減する可能性が考えられます。

 もし洗濯していて色落ちが起こったら、Fix剤を利用すれば色落ちもましになるかもしれません。

 
 ただし、Fix剤は万能なものではありません。色落ちするときは色落ちします。
 その理由は前回の①番に由来します。染料の基本的な性質ですので、後処理をきちんとされていても、濃色では洗濯などでの色落ちが見られる可能性は否定できません。また、Fix剤は万能なものではありません。Fix剤を使うことで、新しい問題が発生することもあるのです。例えば、
①  洗濯堅牢度は上がるのだけれど、耐光堅牢度は下がる。
②  やり直しがきかない…
③  色目が変わってしまう…
 一般的なFix剤は上の三つも問題を引き起こしやすくなります。
 淡色にもかかわらず、洗濯すると色落ちがする。それじゃ、Fix剤で色止めをすればいい……というわけにもなかなかいかないのです。水には強くなりますが、一般的に今度は光に弱くなりますから。
 ②のやり直しがきかないというのは、染め手のお話なのでここでは割愛します。
 ③の色目が変わるというのはそのまま。染料の種類によっては、Fix剤を使う前と後とで色目が変わります。この色が好きで買ったのにFix剤を使ったら色が少し変わってしまった、という可能性も考えられます。

 今回皆様に一番知っていただきたいことは
「色止めに万能な薬品は存在しない」
ということです。この薬品を使えば大丈夫、とかそういう魔法のような薬剤はありません。これは海外の薬品でも同じです。ここでも使用目的に合うよう、薬品を使うしかないと思います(洗濯するような作品じゃないなら、洗濯堅牢度には目をつむる…など)。

 前回の③のお話はまた次のブログでお話したいと思います。
 重ね重ね、長文失礼いたしました。それではまた次のブログで…。
 
遠藤染工場 Colour Lab / Art Fiber Endo 商品企画室

2008年7月4日金曜日

染料についてのお話(2)

ブログをご覧の皆さん、こんにちはっ。

Colour Labからお届けします。「染料についてのお話(1)」に続くお話です。

 前回は染料の大まかな種類について、そして素材の種類によって染料は変えなければならないということをお話ししました。素材によって使う染料が制限されてしまうので、素材についての知識は大事なものになります。
 繊維それぞれの特徴や歴史を紐解くと、大変な分量になるので割愛しますが――合成繊維であるナイロンは実は絹を人工的に作ろうとしたことによって生まれたのだとか、そういうこぼれ話もたくさんあります――色落ちについて今日はお話ししようと思います。

 さて、手芸や洋裁をされている方の中には、出来上がった作品を水洗いしたとき、色が泣いてしまって作品が汚れてしまった――という、経験をお持ちの方もおられるのではないでしょうか? あるいは、生地や糸が日に焼けてしまったり、色が薄く消えていったりと、そういうことを体験された方もおられるかもしれません。
 これらの問題は主に次の三つのいずれかが原因で発生します。
① 適切な染料を用いて染められなかった。
② 染色過程、及び後処理が適切に行われなかった。
③ そもそも色や質感を重視した商品であり、色落ちを考慮してつくられた商品ではなかった。

 ご自身で染めを行っておられる方には少し退屈かもしれませんが、少し詳しくお話ししたいと思います。まず、①について。
 これはそもそも、使用に耐えうる堅牢度を持ち合わせていない染料を使用することによって発生する問題です。具体的な例をあげてみましょう。
たとえば「ロクセリン」と呼ばれる染料があります。青味がかった非常に濃い赤(臙脂色)を発色する染料で、西陣では帯締染めによく使われてきた染料でした。この染料は絹を染めることからもお分かりいただけるように、酸性染料に区分されるのですが次のような長所と短所をもっています。
長所は「色が染まりやすく、そして抜きやすい」ということ。短所は「洗濯堅牢度、耐光堅牢度など、多くの堅牢度が一般的な酸性染料と比べ劣っている」ということ。はっきり書くなら、このロクセリンを用いて手芸用のナイロン素材を染めると、洗濯や、光にさらした時、色落ちがしやすいということです。これはこの染料が持つ基本的な性質なので、色落ちしないようにするのは非常に難しいものになります。適切な後処理を行えば多少の向上はみられますが、色落ちを気にするならこの染料を使わずに、はじめから違う染料を用いて染めたほうが早いでしょう。
色の濃淡によっても堅牢度は変化します。色の薄いものは洗濯してもあまり色が落ちているようにはみえないかもしれませんが(洗濯堅牢度で問題になることはあまりない)、その分、耐光堅牢度に問題が発生することが多くなります(日焼けなどによる問題が発生しやすくなる)。色が濃いものはその逆の問題が起こりやすくなります。
 ロクセリンの長所についても少し。
 一般に、「色が染まりやすく、抜きやすい」ということは、染め手にとっては染めなおしが非常に楽になるという利点をもつことになります。具体例をあげましょう。
 例えば、業者から色指定で絹糸を染めるよう依頼を受けたとします。普通、試験での色合わせののち、本染めを行うのですが、試験染めのデータで本染めを行ったとしても多少の色違いが発生します(これをロット段といいます)。
 多少のロット段も問題にならない場合もありますが、それが難しいときはその試験の色になるまで染めなおすことになります。もし、ここで色が落ちにくい染料を使用していた場合、色合わせは非常に難しいものとなり、場合によっては染めなおしのための糸を新しく用意しなければならないという、リスクも考えられます。
 ロクセリンなどの染料は主に「勘染め(呼び名の通り職人の「勘」で色合わせをする染め)」をするのには便利な染料と言えます。このように堅牢度があまり重視されない場合、ロクセリンのような染料も有効に使える場合もあります。

 「色落ち」は初期の染料選択である程度決まってしまうため、A.F.Eでは堅牢度の強い染料をベースに色を作っていますが、必ずしもそのような染料だけで色を作っているわけではありません。染料濃度が低く、色落ちする危険が低いと判断した場合はむしろ積極的に別な組み合わせを採用しております。それはなぜなのかと、個人的な見解を述べるさせていただけるのなら、
 優等生ばかりの染料で配合した色は、つまらない。
 と、思っております。染料にはいろいろな個性があります。洗濯には強いけど、光にはあんまり…という特徴をもつのもありますし、その逆もまたしかり。ほぼ完璧な染料だけれども摩擦堅牢度が絶望的なほど悪い、という残念賞な染料もあります。あるいは非常に多くの問題を抱えているけれど、その染料でなければ作れない色をもつ、トランプのジョーカーみたいな染料もありまし、無個性が逆に個性になってる染料や、足並みをそろえてくれない染料というものもあります。そういう染料は確かに扱いが難しいのですが、きちんと役割を与えてやると、なかなかどうして、面白い色になってくれます。大事なのは、染料を適切に使うことです。問題がおきないように染め手が工夫して染めればいいのですから。

ある意味、色落ちの原因に適切な染料を用いなかったというのは誤りで、適切に染料を選ばなかった染め手が本当の原因なのかもしれませんね。

長くなりそうなので今日はここまでにしたいと思います。
②、③については後日、お話ししたいと思います。長文失礼いたしました。

それでは、皆さん、次のブログでお会いしましょう。

遠藤染工場 Colour Lab / Art Fiber Endo 商品企画室

2008年6月30日月曜日

新商品のご案内「Mini Tassel」、「横まきコード」

ブログをご覧の皆さま、こんにちはっ。商品企画室からのお知らせです。
前回に更新した日付が恐ろしいことになっております。 がんばります><;。

 本日新商品として「Mini Tassel」の販売を開始いたしました。麻刺繍糸の色番号と色目は同じなので、色見本のほうを参考にしていただければ幸いです。ご案内が遅れましたが「横巻コード」も是非。アパレルのほうにも使っていただいていたものですので、使い勝手はいいものだと思います。

 現在、複数の企画が同時に進行しております。
 次の新商品は、織糸か、新しい刺繍糸か、生地か、紐か、アパレル用素材か、それともまだタッセルが続くのか、まったく気が変わってしまって別なものになるのか、現場での進行を胃が痛くなる思いでみている私にもわかりませんが(おい…)、来月にまた何か新しいものをご紹介させていただけると思います。そのときはご覧いただければ本当に幸いです。

 企画室からのお知らせでした。
 それでは、次のブログで…。

Art Fiber Endo 商品企画室 /遠藤染工場 Colour Lab

2008年6月4日水曜日

染料のお話(1)

ブログをご覧の皆さん、こんばんはっ。

 今回もColour Labからお届けします。
 A.F.E商品企画室の広報にColour Labがつづけて出てくるのも「なんだかなぁ」と思いますが、企画室のほうが新商品掲載にむけて少しバタバタしているみたいなので、今日は染めのほうのお話を少し。
A.F.Eに来られるお客様の中にはかなり熱心に自分で染めておられる方もおられて、こちらのほうが「そんなんやったことないわぁ……」ということも時としてあるのですが、ここでは「これから染めをしたいわぁ」という方にむけてお話させていただきたいと思います。ですので、知ってる方にはちょっと退屈なお話になるかもしれませんが、どうかご容赦を。あ、以下の話は化学染料をメインにお話ししたいと思います。草木染めに使う天然染料は一般に使われている手芸材料などにはほとんど使われていないのが現状なので…。

 では染料の話。
 先に書いた「天然染料」とは反対「化学染料」がこの世界に生まれて実はまだたった150年程度だったりします。1856年、イギリスのウィリアム=ヘンリー=パーソンという人が、紫色の染料「モーブ」を発明したのがその始まり。以降、多くの人が染料の研究を行い、たくさんの色はもちろんのこと、多種多様な染料が生まれました。
 ①直接染料、②酸性染料、③分散染料、④塩基性染料、⑤反応染料などが現在主に使われている染料です(ほかにもいろいろありますし、厳密には酸性染料などはさらに細分化できるのですがここでは割愛します)。

 ①、②、③の染料はよくご存じな方もおられるかもしれません。量販店などで売っている染料は、この三種類の染料の混合品が多いと思います。
 「なぜ違った染料を混ぜるのか」と、疑問に思われる方もいるかもしれません。その理由は「すべての素材を染めることができる染料は存在しない」からです。

 どういうことなのかというと、染料と素材(綿、レーヨン、麻、ナイロン、アクリル、ポリエステルなど)には相性というものが必ず存在します。
 例えば、酸性染料はナイロンや絹、羊毛を染めることができますが、綿や麻、ポリエステルなどは染めることができません。分散染料もナイロンを染めることができますが、綿や麻は染まりません。ただし、条件が整えばポリエステルを染めることができます。最後に直接染料ですが、これは綿などを染めるのによく使われます。
 要するに、この三つの染料を混ぜておけば、素材がアクリル、ポリエステルなどの一部の素材を除いて、染めることができるという、お手軽な染料になるというからくりです。
 まれに「なんでも染まります」というふうに記述されている商品もあるかもしれませんが、それは染料ではなく「顔料」なのでここでは含めないものとします。

 ただ、混ぜ合わせても染料の基本的な性質は変わりませんので、たとえば綿を染めている時、反応してくれる染料は直接染料のみで、酸性染料、分散染料は布に全く染まらず、最終的には残液となって捨てられることになります(三種類の染料が均等な割合で入っていた場合、実際に染めるのに使用されるのは三分の一にすぎない直接染料のみ)。

 ですので、当然ながら私たちが染めを行う際、素材によって染料を選ぶことになります。
 ナイロンを染める時は、酸性染料の中から染料を選びますし、綿を染める時は反応染料の中から染料を選ぶことになります。混ぜ物を使うよりずっと経済的ですしね^^;

 ということで、これから染めをしてみようとお考えのみなさん。染める前に素材の確認をすることは大事ですよー。素材にあった染料を使わないと、うまく染まりませんし、染めようとしているものが一種類の素材でできているなら、それにあった染料で染めた方が混合染料よりも安くつくことがありますから。

 そのあたりも気をつけて、染めてみてください^^

 長くなりましたが、今日はこのへんで。
 また次のブログでお会いしましょう。それでは……。

Art Fiber Endo 商品企画室 / 遠藤染工場 Colour Lab

2008年5月29日木曜日

Colour labの日常(1)

ブログをご覧になっているみなさん、こんにちはっ。

 今日はA.F.E商品企画室からではなく、遠藤染工場のColour Labからお届けします。
 さて、このColour Lab。
 いったい何をするとこなのかといいますと、A.F.E及びA.F.E以外の外部企業(アパレル企業、繊維資材卸など)から注文される特注色(以下、別色)の色出しをするところだったりします。
 
 具体的に書くと……例えば今、皆さんがお召しになっている服を見ていただくと、生地にいくつか装飾品がついていないでしょうか? 例えば、それはレースだったり、リボンだったり裏打ちのテープだったり、あるいはもっとほかのものがついているかもしれません。
 もしその装飾品が生地の色に「ぴったり」とあっているなら、それは「別色」として注文され、染められたものです。Colour labは業者から指定された素材に、その別色を定着させるための染め方を選び、どんな染料を用いるか、分量をどうするか、そのやり方で堅牢度を保持できるのか。それらを試験し色を出したのち、現場にそのデータを渡すことが大まかな仕事の内容です。

 要するに「色をつくっているところ」ですね。ですので日常的に多くの色を目にする機会があります。

 さて、別色をつくるにしても、目的とする見本がないと非常に難しい作業になります。特に、「感性に訴えかけてくる」注文は、時として現場を凍りつかせます。例えば、今回はA.F.Eの「スパンコール糸」で、
「これ、もう少しエメラルドっぽくして」
 という、見本なし、指示のみ、補足説明なし、というこちらの感性を試しているかのような色出要求がありました。
(……エメラルドっぽくって具体的には……?)
 十分、緑緑していたスパンコールを前に、あれこれ考えて「色に深みがない」と解釈。染料の選定からやり直し再試験開始。
 出来上がりを前に上司が一言。
「う~ん、やっぱりエメラルドっぽくないわー」

 四回目の試験結果でOKが出ました。


 ……はい。難しいですね、色出しは。ここまで自由な色出しを要求されることはあまりないですが、大なり小なり別色には難儀な注文が付いてまわります。
 ですのでみなさん、もし新しい服を買いに行かれた時、いい感じの服に生地ぴったりの素材がくっついていた時、「あぁ、どこの染屋かはわからないけど、苦労して合わせたんだろうな」と一瞬でも思っていただけるなら本当に幸い。

 ちょっと長くなってしまいました。今日はここまでにしたいと思います。
 それでは、また次のブログで。失礼しました~。

Art Fiber Endo 商品企画室 / 遠藤染工場 Colour Lab

2008年5月26日月曜日

スパンコール糸、ネット販売はじめました

みなさん、こんばんは。商品企画室からのお知らせです。

 前回のお知らせから2週間…。
 ずれにずれ込んでしまいましたが、スパンコール糸ネット販売開始しました。お問い合わせいただいた皆様、遅くなって本当に申し訳ありませんでした;; まだ全種類というわけではないのですが、店舗のほうからネット販売用にまわしてもらえた分、掲載させていただきました。他の色も準備が整い次第追加していきます。

 ちょっとシックな感じの色は日本伝統古色からとったものだったりします。
 スパンコールという素材上、厳密な再現は難しいのですが、たとえば、抹茶、鴇色、香の色。
 これらは何世紀も昔からこの国にある色なんですよね。数百年の後の世でも通用する色をつくってきた過去の職人さんたちには本当に頭が下がる思いです。

Art Fiber Endo 商品企画室 / 遠藤染工場 Colour Lab

2008年5月13日火曜日

新商品スパンコール糸のご案内

皆様、こんばんは。A.F.E商品企画室です。

 今日はA.F.Eの新商品スパンコール糸についてのご案内をしたいと思います。
 この商品は今年一月にありました「東京国際キルトフェスティバル」にて一部先行発売したものをベースに、新色を多く追加したものになります。例によって色落ちなどがしないよう、堅牢染めにて染付を行っております。商品の形状や色は後日、写真を掲載いたしますので、そちらをご覧になっていただくのがよいかと思います。

 さて、このスパンコール糸。
 かなり以前に企画された商品だったのですが、主に染めの難しさのためにお蔵入りになった企画でした。それが去年、店舗にご来店のお客様との話の中で、「シックな感じのスパンコールがあったらいいのに」というお客様の一言からこの企画が再始動。彩色試験と実験を繰り返し商品化した、商品企画室としても非常に思い入れのある商品になりました。多くの方にも喜んでいただけたらいいのですけど^^;。
この商品はまた落ち着いたら少しずつ色数を増やしていきたいですね。

 おそらく五月中にはHPにてご案内できると思います。
 その時はぜひ、一度ページをご覧ください。

Art Fiber Endo 商品企画室 / 遠藤染工場 Colour Lab

2008年5月9日金曜日

ご挨拶

 A.F.Eホームページに、「工房日誌」の項目ができて一年半。その間、「誰が書くの?」とか「何を書くの?」とか「そもそもブログって何?」とか色々とA.F.E内部でありましたが、ようやく始動する運びとなりました。
 以後、このページは
① A.F.Eが参加するイベントや雑誌についての情報
② A.F.E新商品情報
③ A.F.Eのその他の情報
 に加えて、筆記者がA.F.Eの染めを行っている遠藤染工場の色彩部門「Colour Lab」に所属していることから、
④ 染料についての簡単な知識
⑤ 染色方法についての情報
⑥ 染色についてのその他の情報
を中心に記事をかいていこうかな、と思っています。
 
 なにぶん、初めての試みなので説明不足や至らない点もあるかもしれませんがよろしくお願いいたします。まずはご挨拶まで

平成20年 5月9日
Art Fiber Endo 商品企画室 / 遠藤染工場 Colour Lab