2012年1月23日月曜日

東京国際キルトフェスティバル開催中~

ブログをご覧の皆さま、こんばんは。

先週の金曜日からはじまった東京国際キルトフェスティバル、現在も絶賛開催中でございます~。
私は設営日と開催初日の半日だけしか東京にいられなかったのですが、今年も作品は力作ぞろい。作品の色遣いとか、組み合わせ、色調やグラデーションなど、染色に関わっている立場を抜きにしても非常に面白い時間を過ごさせていただきました。私はもっといい色を染めないと駄目だな、と反省もひとしきり。

A.F.Eのブースの話も少しだけ。
今年の東京国際キルトでA.F.Eは「とりあえず、なんか新しいの」。
という、非常に曖昧模糊とした商品企画計画をすすめたこともあり、商品数は例年以上のものとなっております。30周年記念や~、という掛け声もあり、かなり多めに限定商品をつくりました。その甲斐あって、mカットのボビン巻きの種類は去年の2~3倍。これ、たぶんA.F.Eの店に置いている以上の量です、はい。定番商品を抜くわけにはいきませんので、定番を全部展示して、余っているスペースも全部、新規変わり糸で埋めてみました。染場は力尽きてます、はい(ぇ。

お祭りが終わるまであと一週間。
このお祭りが続く間は、染めあがり商品を会場に送り続けることになるかと思います。初日になかった商品が、明日、明後日のA.F.Eのブースに並んでいる、なんてことがあるかと思いますので、もし複数日会場に来られる予定のある皆さまは、是非もう一度A.F.Eのブースを覗いて行っていただければと思います。
会期中に商品が変わるといっても、一日しか来られないという方もたくさんいらっしゃるかと思います(というか、ほとんどの方はそうだと思うのですが)が、糸との出会いも一期一会。この日はちょっと欲しいものがなかった……という方はどうぞご容赦を。

さて、そんなこんなでキルトフェスティバル。
今週の土曜日までお楽しみいただけます。
皆様のご来場をお待ちしておりますー。

Art Fiber Endo 商品企画室 /遠藤染工場 Colour Lab

2012年1月10日火曜日

新年あけましておめでとうございます。

皆さま、新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

ブログ再開、第一回目となる今日は1月10日。
東京国際キルトフェスティバルまであと10日となってしまいました。

……間に合うのかこれ。
あと10日で全色そろうのかこれ。どうなるんだこれ。

……毎年のことではあるのですが、今年は例年より一層染め場が混沌としております。今年第一弾、新規定番商品をかな~り増やしましたので、会場にお越しのお客様はふらりと覗きに来てくださいませ。一言感想などいただければ染め場一同、非常に喜びます。

今年はA.F.Eが正式に発足して30年記念、ということで例年以上に面白いものを世の中に出していけたらいいな、と思います。

さて、今日はこのあたりで。
失礼しました。

Art Fiber Endo 商品企画室 / 遠藤染工場 Colour Lab

2011年5月10日火曜日

大阪キルトウィークのご案内ー

 ブログをご覧の皆さま、こんばんは。
 本当に久しぶりの更新となってしまいました…。
 GWは皆さまどこかにお出かけされましたか? 私はお多福風邪を患い、連休を棒にふりました。なんだこれ。なんなんですか、この狙いすましたかのようなタイミング。ありえない…orz。
 それはともかく。

 来る5月26日から大阪のATCホールで大阪キルトウィークが開催されます。今年もA.F.Eは参加させていただけることになりましたー。ブース番号41にて出店いたします。会場にお越しの際はぜひ。何か新しいことができないかな、なんて思ったりもしたり。
 
 書くことは山のようにあるのですが、今日はこのあたりで。
 皆さま、次のブログでお会いしましょう。

 失礼いました。

Art Fiber Endo 商品企画室 / 遠藤染工場 Colour Lab
 

2011年1月6日木曜日

新年のご挨拶、お勧めのお店「かざり屋」、「一文字屋和輔」

皆さま、新年明けましておめでとうございます。

 お正月はいかがお過ごしでしたでしょうか? 今年の京都の元旦は、何年ぶりかの雪景色の中で迎えることになりました。市内にたくさん雪が積もるのは珍しいですね。久しぶりの雪を満喫いたしました。街角のいたるところに大量生産された雪ダルマ。真っ白な屋根。人通りの少ない路地道は雪に埋まり、足跡が点々と。車道には車の轍が灰色に。こういった景色、本当に珍しいです。京都が雪に埋まったのは元旦よりもむしろ大晦日のほうだと思いますが、できることならその日に嵐山に雪見に行きたかったですね……。紅葉の嵐山もいいですが、個人的には嵐山、雪中の竹林の道が最も綺麗な景色の一つだと思っています。大晦日というバタバタした日でいけなかったのが本当に残念。

 さて、元旦。
 初もうでは今宮神社に行って帰りに船岡山で朝日を見る、というのが、ここ数年の私の行動パターンなのですが、今年は雪で足元が悪かったので元旦は取りやめ。二日、三日にあちこち詣でてまいりました。とはいえ、まずはじめは今宮神社。他に有名な神社がたくさんあるので府外の方はご存じないかと思いますが、知っていただいて損はないところだと思います。神社ではなくて近くのお団子屋さんを(神社にもお参りしていただきたいですが)。
                         (今宮神社 正門から)
 今宮神社は1000年くらいの歴史をもつ神社で、もともとは疫病払いの神社なのですが、末神に機織りに関係する神様もお祭りしていることから西陣界隈の染屋がよくお参りしている神社でもあります。うちの氏神様でもあるので初もうでは毎年この神社に。神社近くの学校に通っていたこともあり、私にとっては遊び場みたいなものだったのですが、この縁はまだまだ続きそうです。この神社に不満を上げるとすれば、おみくじの出目が悪すぎるということでしょうか。
 この神社でこれまでかなりの回数のおみくじを引いているのですが、今までで最高のくじは「吉」。あとは「末吉」とか「半吉(なんだこれは)」とかばっかり。「凶」を引いた時もありました。いまだ大吉出ず。……凶より出にくい大吉ってなによ。「半吉」とかわかりにくい札をつくるくらいならもっと中吉とかを増やしてよ、と常日頃思います。
 そして今年の私のおみくじは「半吉」。
 ちくしょう。
                       (今宮神社境内 中央舞殿)
 ……皆さま、おみくじで悪い札をひいたらどうしてますか?
 いい札を引くまで引きなおしますか? 私も大学受験の年、「末吉」を引いたときに「今年は末吉」じゃ困る」ともう一度引きなおしたことがあります。もう一回列に並んで、巫女さんがおみくじの入った箱を手渡してきたとき、「この箱じゃなく」ともう一つの箱を指さして「こっちで」と取り替えてもらい、せめて「吉」来い、と振ったくじの番号は見覚えのある数字。
……一回目と全く同じくじをもらって帰りました。巫女さんがちょっと半笑い気味だったのを覚えています。合格したので今ではいい思い出ですが……。                          (今宮神社 拝殿)
 毎年ささやかながらお祭りや神輿などがあり、雑誌で取り上げられることもあるようですが、その時、セットで二つのお店が紹介されることがあります。ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
 「かざり屋」、「一文字屋和輔(個人的には一文字屋、略称は一和)」です。
 今宮神社の東門の隣に建つ二つのお店。
 商っているものは「あぶり餅」。「あぶり餅」しか売っていません。両方とも。年がら年中「あぶり餅」。かざり屋は江戸時代から、一和にいたっては平安時代中期に創業したとかいう凄まじい歴史を持つお店です。……平安時代て。
 まぁ、それはともかく。
 このあぶり餅がお勧めの一品。
                (右手が「かざり屋」、左手が「一文字屋」です)

 黄粉を絡めた白味噌のたれはやや甘め。竹串にさしたお餅を絡めていただきます。
 焦げ目がついた餅は芳ばしく、後味はすっきり。だからお茶によくあう。
 高校時代、私の甘味分の三割はこのあぶり餅から取っていたといっても過言ではありません。
 もともとは無業息災の縁起物として売り出されていたそうですが、味もお勧めの逸品。どれくらいおいしいかといいますと、たとえば私が「今宮さん行ってくるわー」と言うと、「帰りにあぶり餅買ってきてー」とノータイムで返事が返ってくるくらいのおいしさです。

 もし今宮さん近くに来られる機会があればあぶり餅。
 是非、お試しいただければと思います。

 それでは皆様、本年もよろしくお願いいたします。
 失礼いたしました。 
Art Fiber Endo 商品企画室 / 遠藤染工場 Colour Lab

2010年11月26日金曜日

京都紅葉だより 天龍寺

ブログをご覧の皆さま、こんばんは。

 皆さま、23日はどこかに行かれたでしょうか? 23日、京都は曇り、おまけに小雨がぱらつきそうな天気でちょっと出歩くのをためらうほどだったのですが、とりあえず、貴船、鞍馬、雲ヶ畑あたりの山間を回ってみました。山の紅葉はだいぶ落ちてしまっています。平地もイチョウなどは大きく葉を落とし、目立って残っているのは楓だけ。今度の土、日が紅葉を楽しめる最後の休日になりそうです。
 まだ紅葉がきれいだと思われるのは嵐山周辺、天龍寺。
 天龍寺とか、人でいっぱいで紅葉なんて見てられないじゃない、と思われた皆さま。
 大丈夫です。
 ほんの少し見る時間帯を変えるだけで、ものすごく紅葉を楽しめると思います。
 論より証拠。
 今朝、嵐山天龍寺の庭園の写真を撮ってまいりました。ご参考までに。

                      (嵐山周辺、桂川にそって)

 この紅葉の時期、とにかく京都の観光地は、人、人、人。周辺は車は動かないし、お店も並ばないとお昼御飯は食べられない。紅葉を見に来ているのか人を見に来ているのかわからなくなる、ということがよくあります。23日に貴船、鞍馬に行きましたが私はお昼、抜きです。人でいっぱいで。というか、外に椅子が用意されている店もあって、外でなら座って食べられるところもあったかもしれませんが、嫌です。寒いし。どんな我慢大会ですか。というわけで、用意してきた蓬餅としそ餅をもそもそと食べながら歩き回っておりました(これはお昼ご飯じゃない)。それはともかく。

 上の写真は嵐山周辺の桂川沿いです。時間はたぶん朝の7時くらい。お昼には人力車や人でいっぱいのこの道も、この時間ならご覧の通り。今年の春くらいに嵐山周辺についてのブログを書いていたと思うのですが、観光地周辺の渋滞や人混みを回避するには早起きするしかありません。長年京都で暮らしてきて、それ以外の方法を思いつかないです。

                       (天龍寺、庭園外の紅葉林)
 でも、あまり早く行動しても、お店も観光地も閉まってしまっているのでは、と思われると思います。その通り、大体の観光地はそうなのですが、この時期の天龍寺は、早朝参拝というものがありまして、朝の7時から庭園に入ることができます。あまりこのことを知っている人は少ないのか、この時間帯だと天龍寺境内にはほとんど人がいません。平日は特に。この紅葉の時期、早朝の天龍寺庭園は私が最も好きな場所の一つです。前置きはここまでにして紅葉の頃の天龍寺早朝。ご覧ください。


                    (天龍寺、方丈から遠く庭を望む)
 紅葉の名所として天龍寺は知られています。では、紅葉が一番綺麗に撮れるのはどこ? と、問われれば、私は曹源池手前に建つ、方丈の廊下から池と紅葉を撮影するのをお勧めしたいです(上の写真の建物が方丈。向こうの渡り廊下からがおそらくベストな位置です)。たぶん、パンフやテレビで天龍寺が紹介されるとき、大体その位置から撮っているものが含まれていると思いますので。昼までは人が多くて絶対にそんな写真は撮れませんが、朝なら大丈夫。ご覧の通り、ものすごく人は少ないです。
                       (天龍寺庭園曹源池、北岸から)
                  (天龍寺庭園、曹源池の東岸から)

 朝早くとあって、嵐山には霞がたっています。遠く霞んだ山の色は手前の紅葉の色を引き立たせています。そして水面には紅葉の木々が写って水中にも木が立っているよう。曹源池の東に方丈が立っているのですが、その方丈にそって簡易ベンチが並んでおり、ゆったりと庭を楽しめるようになっています。私が写真を撮っているときも、何人かの人がのんびりと庭を眺めておられました。

               
                       (天龍寺、曹源池北岸から)
 今日の京都は朝からほんとに雲ひとつないくらいのいい天気。こういう天気がもっと早くに来てほしかったのですが、今年はなかなか思い通りにはなりませんでした。方丈の影から朝日が抜け出ると、紅葉はより一層鮮やかに。4枚目の写真と同じ北岸から撮ったものですが、日の光がさすと、紅葉の色が澄んで透き通るように見えるのがわかります。本当にいい色。

 天龍寺庭園の見どころをもうひとつ。
 私見ですが天龍寺庭園の北門周辺もいいところではないかと思います。ここは竹林が迫っているところで、楓の紅と竹の黄緑色がコントラストになり、色鮮やかなんです。


                     (天龍寺庭園、北門周辺より)
 
 ……上の写真でも紅葉がきれいですがまだ我慢。もう少し陽が高くなるまで待っていると……


                      (天龍寺庭園 北門周辺)

↑という感じに(10分くらい待ちぼうけしましたが^^;)。

 日本庭園の様式として、楓は西に植えるのが良い、とされているのを聞いたことがあります。これは夕陽の太陽の光がより一層、紅葉を色鮮やかにする、ということに由来するそうなのですが、色の見方というのは上の写真のように光の入れ方で全然違って見えますね。これは別に紅葉だけに限った話ではありませんが、光が色を全く変えてしまうのはよくあることです。色と光は本当に切り離せない関係にあります。

 西洋でも中世、ステンドグラスの配置は太陽光の向きや角度を計算して置かれていたと聞きます。あるいは昔に生きる人々のほうが、現在に生きる私たちよりも色の性質について経験からの深い洞察があったのかもしれません(色を見る際、どの光源の下で見るのか、ということは本当に重要)。

 さて、本当なら庭園を一回りした後、方丈からもう少し庭を眺めていたいところですが、今日は平日。そろそろ戻らないと染め場が……ということで、後ろ髪を引かれる思いで天龍寺を後に。休日だったら、天龍寺から常寂光寺までの鉄板お勧めルートをたどりたいところでした……。常寂光寺もまた雰囲気のあるいいところです。ご興味のある方は是非。大体、嵐山にいたのは一時間くらいでしたから、ちょっとした朝の散歩くらいの感覚で紅葉を満喫できると思います。

 京都にお泊りの方は是非。天龍寺の早朝は本当に、一押しのお勧め場所です。

 それでは皆様、この週末は良い日でありますように。

 失礼いたしました。

Art Fiber Endo 商品企画室 / 遠藤染工場 Colour Lab

2010年11月22日月曜日

京都紅葉だより 東福寺

ブログをご覧の皆さま、こんにちは。
秋深くなってまいりました。皆さまの家の近くの紅葉はどうでしょうか?
先日、ようやく、ようやく京都も晴天に恵まれ、私も紅葉狩りに行ってまいりました。土曜日も天気が良かったので見に行きたかったのですが、ちょっと所用で都会のほうに行ってまいりましたので、昨日の日曜日が今年初の紅葉狩りとなります。いや、今年は雨とか曇りとかで晴天の下での紅葉は見れないものと諦めていたので一層、この週末は非常に気合が入っておりました。多少の人ごみでは絶対に引かない、という心意気で朝食をパクついていたのですが、早朝に嵐山、高雄方面の紅葉を見に行っていた家族が
「……今、嵐山は凄まじい……」
という、ものすごく不吉なことを言ってくれやがりましたので大きく場所を変えて東福寺へ(←根性無し)。ここも紅葉の名所として有名なのでご存じの方も多いと思います。この時期、東福寺から清水寺、疏水のほうの紅葉を楽しみに来られる方もいらっしゃるのではないでしょうか? 事前の下調べで疏水周辺の岡崎あたりの紅葉とかは少し葉が落ちてしまっているのを確認していたので、ここは東福寺に的を絞ろう。そんな感じで今年の紅葉狩りが始まったのでした。


                      (東福寺 臥雲橋から紅葉を望んで)
 ……はい。
 東福寺の西の壁沿いを歩いて行くと、屋根付の木造の橋がかかっています。この橋の名前は臥雲橋。東福寺境内にある紅葉の名所として知られている通天橋と並行して架かっている橋です。この橋から左手を望んだのが上の写真。紅葉の隙間から通天橋も見えますね。どうやら東福寺に来たのは大当たりだったようです。
 問題があるとすれば。
 臥雲橋の上、人ごみで身動きができない……。
 紅葉を写真に撮ろうと立ち止まる人が多いため、橋の一部は満員電車をほうふつとさせるような人の群れが。通行を規制している警備員の方々は「ワンショットでお願いします」と声を張り上げていらっしゃる。最初何のことかわかりませんでしたが、これ写真は一枚だけ、ということでしょうか。そんな声が行き交うほどに橋の上は盛況でした。
 さて、紅葉の名所として有名な東福寺ですが、何も見どころは紅葉だけではありません。国宝の三門や禅堂などの建物も実に堂々として見ごたえがあります。
 
                         (東福寺三門を見上げて)
 とはいうもののやはりこの季節、皆さんのお目当ては紅葉が主なのか、山門周辺や建物周辺はぐっと人が少なく。臥雲橋の人混みで少し気疲れしたので境内を少し散策します。

                       (東福寺境内 五社成就宮)
 境内をぐるりと歩きましたが東福寺、いいところだと思います。寂びたところもあってすごくいい。
 もう少し家に近かったら頻繁に行きたいところですね。境内に入るのは無料ですし(ただし、通天橋、方丈庭園に入るにはそれぞれ400円ずつお金がいるみたいですが。というか、なぜ別々にお金を取るんだ……)。まぁ、そんなこんなで境内も十分堪能しましたし、今日の目当ての通天橋に行くとしましょう。

                       (通天橋 左手の紅葉林)

 東福寺は渓谷を境内にもつ、変わった作りのお寺です。その渓谷沿いに紅葉が植わっており、臥雲橋、通天橋、そしてもう一つ偏月橋から望む紅葉は本当にきれいですね。通天橋がことのほか有名なのは、この橋が三つの橋の真ん中に位置しており、橋の右を見ても左を見ても紅葉が楽しめるからだと思います。しかし臥雲橋から撮った写真を見ていただいてもお分かりいただけるように、他の橋から見る紅葉も本当にきれいですよ? では、橋の上からしか紅葉を楽しめないのか、というと実はそうでもありません。境内の紅葉林に沿う形で道が整備されているので、別に橋を渡らなくても上の写真のように紅葉を楽しむことはできます。上の写真は通天橋を渡っている最中に撮った写真ですが、紅葉林の横を普通に観光に来られている方々が歩いていらっしゃるのを見て取ることができます。

 では、橋を歩く意味はないの? と言われますと、そうではありません。渓谷の上にかかる橋から眺める紅葉はやはり綺麗です。特に臥雲橋の上から見た通天橋、あるいは通天橋の上からみた臥雲橋は一見の価値ありだと思います。本当に是非一度見ていただきたい。

                     (通天橋から渓谷を見下ろして)

 普通、紅葉は見上げて楽しむものですが、橋の上では紅葉が足元に。場所によっては紅葉の壁を見ることができます。人が多くてあまり写真が撮れなかったのは残念でしたが、それを補って余りあるほど楽しめました。おそらく次の土、日曜日くらいまでは紅葉も散るのを待ってくれると思います。もし東福寺の紅葉に興味を持っていただけたなら是非、実際にご覧くださいませ。

 有料の方丈庭園も行ったことがあるのですが、こちらは枯山水が主となる庭です。有名な作庭家の方の作であり、十分に見ごたえのある良い庭なのですが石庭が主であるため紅葉を楽しむために来られる方は無理に入ることはないかもしれません。方丈庭園からも紅葉は見えますが、通天橋からも同じ紅葉は見えますし。ただ、通天橋よりも人の数がぐっと少なくなりますので、のんびりと渓谷の紅葉を楽しみたい、という方には通天橋よりもお勧めできそうです。通天橋は現在、満員電車さながらに渋滞しておりますので。

 京都紅葉だより、東福寺。

 ざっとこんなところでしょうか。京都は今日は雨。明日はまた晴れてくれるようなのでまた別なところに行こうかと思います。嵐山はもちろんのこと、秋の詩仙堂とかいい感じになっていそうです。明日が先日のように綺麗に晴れてくれるのを祈りつつ。

 それでは皆さま、次のブログでお会いしましょう。

 失礼しました。

Art Fiber Endo 商品企画室

 

2010年10月13日水曜日

途中から琵琶湖、余呉へ

ブログをご覧の皆さま、こんばんは。

 秋の連休は皆さま、どこかへ遊びに行かれたでしょうか? 連休初日は雨で出かけられなかったのですが、2日目は綺麗に晴れてくれましたので例によって私は自転車でフラフラと。雨上がりなこともあって空が透き通るほど澄んでいます。これは文句なしに琵琶湖かな、ということで東へ向かいました。

                     (琵琶湖北岸 海津大崎周辺)
 
 皆さまの好きな色はなんですか?
 青系の色が私の好きな色なのですが、この季節の空は特にいい色だと思います。明治時代、「天色」という色が流行色になったことがありました。その色も鮮やかな青なのですが、やはり自然の空の色ほど澄んだ色ではありません。実は明度、彩度ともに高い青色というのは染めるのが非常に難しい色で化学染料が発達した現在においても、青系の染料は黄や赤系の染料に比べて数が少なく、再現できる色の範囲も他の系統の色よりも少ないと言っていいでしょう。
 青を多く使用する緑、ターコイズ、紫、そして純粋な青は染色で再現できない色というのが結構あります。なんとか空の色を再現できないかと試行錯誤した日々を思い出しますね。特にこんな空の日は。

 写真は春に桜の季節写真を撮りに来た琵琶湖北岸の海津大崎あたりの写真でしょうか(たくさん撮りすぎてどの写真がどのあたりなのかよくわからなくなってしまったので^^;)。いや、さすが雨上がり。文句なしの青空です。
                  (湖北、奥琵琶パークウェイ途中道から)

 春に来た時には通行規制があった奥琵琶パークウェイですが、まだ工事は終わってないようです。西から東へ抜けるのは問題ないようですが、東から西へはまだ通行禁止。……結構な期間工事をしているように思うのですがなかなか終わらないものですね。上の写真は奥琵琶パークウェイの途中の道から琵琶湖を見下ろしたもの。琵琶湖と空の青がきれいに分かれていい感じです。ちなみに、染めるのが難しいな、と思うのは琵琶湖の深い青色ではなくて、空を見上げた時の透明な青のほう。これ、染める難度が全然違ったりします。

             (奥琵琶パークウェイ途中から琵琶湖を見下ろして)


            (奥琵琶パークウェイから琵琶湖東岸を見下ろして)

 通行規制があったせいか連休なのに奥琵琶パークウェイはガラガラ。展望台も人が少なくて広々。これで商売になるのかと首をひねりながら売店の自販機で缶コーヒーを一口。そろそろホットがほしいところですね、山の上は特に。

 奥琵琶パークウェイには二つ展望台があるのですが、どちらも琵琶湖を見回すことができます。琵琶湖東岸まですっきりと。夜明け前にここにたどり着けたなら日の出がきれいだと思います。奥琵琶の道を東へ向かえば古戦場の賤ヶ岳、余呉湖など。余呉湖は琵琶湖北東にある小さな湖で、非常にいいところ。そっちへ行ってもよかったのですがそろそろ引き返さないと京都に帰れなさそうだったので今日はここまでに。

                   (琵琶湖面に建つ白髭神社の鳥居)
 次はもう少し紹介しやすいところに行こう。ブログを書きながら強くそう思いました。さすがに全部琵琶湖の写真ばかりじゃ間が持たない^^;。
 長文読んでいただきありがとうございます。
 また次のブログでお会いしましょう。失礼しました。
 Art Fiber Endo 商品企画室