(小樽赤レンガ倉庫のお店)
写真には撮っていませんが運河沿いの倉庫道、夜には電灯の明かりで浮かび上がってきれいでした。運河沿いの道もきれいに舗装されていて、古き良き大正時代の面影があるように思います。私は今回が二度目の小樽なのですが、いいところだと思います。魚もおいしいですし。
さて、小樽といえばもう一つ有名なのはガラス工芸でしょう。どういう経緯で小樽にガラス細工を扱うお店が増えたのかはわかりませんが、とにかくガラスのお土産ものを扱っているお店が非常に多いのが目につきます。飾りものだったり、オルゴールだったり、装飾品だったり、生活雑貨だったり、多種多様です。商品の性質上、女性向けの商品が多いように見受けられます。しかしご安心ください。男性の観光客の皆さま。この看板を出しているところに逃げ込めばすべて解決します。
「お父さん、お預かりします」
……最初、この看板を見たとき何を言っているのかよくわからなかったのですが。
看板を出している店の方とお話ししたところ、このお店は干昆布などの干物を扱っているお店なのですが、奥のカウンターで昆布茶などをふるまっていただけるようです。で、ガラス工芸を取り扱うかわいらしいお店では、お父さんは居心地が悪いだろうと、これらのお店でお茶を飲みながらお父さんを預かるという。お父さんも気楽、お母さんや娘さんも安心して買い物ができるという親切設定。……お父さんは家族旅行で除けものですか、というか、このシステムは迷子センターと同じじゃ(ゴホンゴホン。私もお茶をいただきましたがおいしかったです。さて、私はガラス工芸だろうがなんだろうがお構いなしなので、そのままお店を回ります。
道の名前を忘れてしまったので、小樽のどこら辺なのかは記述できないのですが、小樽のオルゴール館などがあるところなので、観光地として有名なところだと思います。お店の外観もきれいですし、中には昔の倉庫を改装したなかなか趣深い建物でお店をやっているところも多いよう。そういったお店は床が木板で歩くたびにぎしり、ぎしりと非常に懐かしい音がします。店内の光量も抑えられてとても雰囲気のあるお店でした。……もっともこういった昔の家を改装したお店の中には、おそらく本当に歴史ある建物なのか、歩くたびに木床がとんでもない音を出すところも。”みしり、みしり”とかならいいのですが”バキバキバキバキ!”と床板が悲鳴を上げた時は思わず、
「ちょっと待て、私はそんなに、重くない」
と、思わず川柳まがいのことが脳裏の浮かんでしまいましたよ…。これ、男性客なら苦笑いで済みますが、女性客だとちょっと気まずくならないのでしょうか、といらない心配もしてしまいます。さて、先ほど書きましたが、今回の小樽は2度目、この観光地も行ったことがあるところだったので、サクサクと店を回ります。観光地のガラス工芸のお店、というのは少し言い方が乱暴かもしれませんが、似たような商品を取り扱っているお店が多い、という先入観を持っていました。つまり既製品の商品を扱うお店ばかりだろう、と思っていたのですが、どうやらその予想はうれしいことに大外れだったようです。二件、素晴らしいお店を見つけました。
一つはイタリアのデザイナーによるガラス品を取り扱っているお店。2Fには「ヴェネツィアンガラス」の器や花瓶、など結構な値段の商品が並ぶお店なのですが、1Fにはお手頃な価格でガラスの小物が。一つ一つがデザイナーの手によるものらしく、配色がとてもよかったのが印象に残っています。もう一つは日本のデザイナーによるショップ。この店、普通に道を歩いていたら絶対に気付かないところにあると思うのですが(道沿いのあるのが体験工房で、ショップはその奥にあるため、普通に道を歩いていたら絶対に見えない…)。手ごろな価格でガラス細工の装飾品が販売されています。さまざまな色のガラスを混ぜ合わせて模様にしたガラスの中に、金箔や銀箔を閉じ込めた一点もの。日展での受賞歴もあり、大丸などでもときどき展示会をしておられるようですから、この筋では有名な方なのかもしれませんね。
主にこの二件の商品をじっくり見て、店員の人と話をして時間は過ぎて行きました。そろそろ札幌へゆく時間。また小樽に来ることがあったらもう一度見に来ようと思います。
で、札幌のキルトウィーク会場にやってきました。作品の展示とかはずっと同じなので、今日は人の流れを中心に。んー、やっぱりフードマーケットがない分、人の滞留は他の会場よりも悪いように思います。一通り作品と店を見られたら、帰っておられる印象ですね。この辺りは改善してもらいたいところですが、よく考えたら、食べものが美味しい北海道でお弁当とかを売るのって、大変なのでは……。だから他の地方の食べ物屋が来てないのかもしれませんね。地元の人はわざわざキルト会場のなかで北海道産のお弁当とかは食べないと思いますし。ざっと会場を見て見逃しているものがないかなぁ、と探していたのですが、ちょっと予想外のものを見つけてしまいました。あー、これは……。
時間少し前に会場を後にして、今度は札幌の手芸店を少し回ってみました。そうこうしている間に飛行機の時間が迫ります。正直、もう少し北海道にいたかったのですが(←全然食べ足りてない人)、空港へ。簡単にお土産を買って京都への家路についたのでした。
北海道、今度は仕事抜きで行きたいと思いました。
以上、札幌キルトウィーク2010についてのお話を終えたいと思います。
お付き合いいただきありがとうございました。
次のブログでお会いしましょう。失礼しました。
Art Fiber Endo 商品企画室 / 遠藤染工場 Colour Lab
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