9月30日からのご無沙汰です。Colour Labからお届けいたします……。
……サボっていたわけではないですよ(イイワケヨクナイ。
気を取り直して、染めについてのあれこれ。第二回、はじめます~。
さて前回、ロット段とは「全く同じ染めを再現することができないために発生する色違い」というところで話が終わっていたと思います。今回はそれの続きです。
さて、同じ染めを再現できない理由は人間のせいだけではありません。染料や素材がロット段の原因になることもあります。
絹、綿などの天然繊維は糸の状態になるまでに多くの工程を経ることもあり、ブレが発生しやすくなります。絹糸について詳しく見ていきましょう。ちょっと横文字がでてきますが「あぁ、謎の言葉だな」と、聞き流していただいて結構です(マテ。
さて、絹糸の原料となる生糸は
フィブロイン(66.7%)、セリシン(20.5%)、水分(11.0%)、以下、ロウ・脂質、灰分、色素で構成されています。たとえば上質の着物などに使われる絹糸として利用できるのはフィブロイン(絹質)のみで、残りのものは不純物で使えません。最初からこういう不純物がなければ便利なのですが、この不純物は生糸固有のものなのでどうにもなりません。生糸に限らず天然繊維は大なり小なり不純物を含みます(セリシンは生糸固有)。このように素材そのものに最初から含まれる不純物を一次不純物といいますが、化学繊維が天然繊維に比べてロット段が生じにくいのは最初からこの一次不純物を含んでいないことも理由に挙げられます。
ちょっと話を脱線します。一次不純物が悪者のような言い方をしていますが、実はそうとも言えません。たとえば、セリシンの含有率で絹は表情を大きく変えてくれます。昔から職人はセリシンを残すことで絹糸に表情を持たせてきました。100%セリシンを除去する精練を本練りといいますが、ほかに七分練り、半練り、三分練りなどなどなど。セリシンを残すことでシャリ感のある絹糸になってくれるのです。
また、染には関係ありませんがセリシンは化粧品の材料としても非常に有益です。抗酸化効果や保湿効果をあげた化粧品にセリシンを原料にしているものも多いのではないでしょうか。閑話休題。
さて、話を染めに戻しますが、一次不純物を取り除く過程で差が出てしまったり、そもそも天然素材ですから素材そのものが均質でなかったりという理由からもロット段は発生してしまいます。
……化学繊維が発達したのはそういう理由もあったのかもしれません。安く均質な製品を望まれたとき、化学繊維は天然繊維よりもすぐれた面があるのは確かです。が、セリシンのように混ざりものがあることで糸が生きる場合もあります。次回はそういう話をしたいと思います。
……ちょっとまとまりのない話になってしまいましたが、今日はここまでにしたいと思います。
それでは、皆さん次のブログでお会いしましょう。失礼しました。
遠藤染工場 Colour Lab
2009年2月3日火曜日
2009年2月2日月曜日
東京国際キルトフェスティバルのご来店の御礼と新商品「チュール」のご案内
ブログをご覧の皆様、こんばんは。A.F.E商品企画室からのお知らせです。
まずは1月24日に閉幕しました東京国際キルトフェスティバル、去年を上回るたくさんの方にお越しいただきました。多くの方からご意見をいただき、A.F.E一同、篤く御礼申し上げます。一週間と少しが過ぎましたが、東京から送った荷物もようやく整理が終わり、A.F.Eも通常運営再開です。商品企画室からはしばらく新商品のご案内が続くと思います。今日はそのひとつめ。新色チュール(35色)のご案内ですー。
素材自体はこれまでの「手染めぼかしチュール」と同じものを使用しています。ご存じのとおり、これまでは単色染めのチュールはなかったのですが、「単色のものもあったら便利」という声をたくさんいただきましたことで生産にGoサインが出た商品です。皆様の作品の彩りになれば本当に幸いです。
今日は短いですがここまでに。
それでは皆様、次のブログで。失礼いたしました。
まずは1月24日に閉幕しました東京国際キルトフェスティバル、去年を上回るたくさんの方にお越しいただきました。多くの方からご意見をいただき、A.F.E一同、篤く御礼申し上げます。一週間と少しが過ぎましたが、東京から送った荷物もようやく整理が終わり、A.F.Eも通常運営再開です。商品企画室からはしばらく新商品のご案内が続くと思います。今日はそのひとつめ。新色チュール(35色)のご案内ですー。
素材自体はこれまでの「手染めぼかしチュール」と同じものを使用しています。ご存じのとおり、これまでは単色染めのチュールはなかったのですが、「単色のものもあったら便利」という声をたくさんいただきましたことで生産にGoサインが出た商品です。皆様の作品の彩りになれば本当に幸いです。
今日は短いですがここまでに。
それでは皆様、次のブログで。失礼いたしました。
2009年1月22日木曜日
東京国際キルトフェスティバル開催中です~
ブログをご覧の皆様、あけましておめでとうございます(遅
松がとれようが小正月が過ぎようが、正月気分がまだ抜けきらないA.F.E商品企画室から今回もお届けいたします(コラ。
タイトルにありますように、東京国際キルトフェスティバル、絶賛開催中です。このお祭りも残すところあと2日になってしまいましたが、まだお祭りは終わってませんよ~。
松がとれようが小正月が過ぎようが、正月気分がまだ抜けきらないA.F.E商品企画室から今回もお届けいたします(コラ。
タイトルにありますように、東京国際キルトフェスティバル、絶賛開催中です。このお祭りも残すところあと2日になってしまいましたが、まだお祭りは終わってませんよ~。
A.F.Eも出店させていただいておりますが、私個人としては出展者というよりも見学者といった方がいいのではないかというほどA.F.Eの出展ブースにいないので(…ぉぃ)、ご来場いただいておられる皆様と、ほぼ同じ気持で会場を見回したと思います。そんな感じで、私も初日から3日ほど会場をうろうろしておりましたが、作品はもちろん気になるお店がいくつもあったりと、手芸好きの方ならぜひ一度見ていただきたいなぁ、とお勧めできるイベントになっていると思います。会場の写真は下に…。

はい。会場が大きすぎて一部分しか切り取れておりません。とりあえず、通りは上の写真のような感じです。中央の作品が展示されている区画を囲むように店が配置されているのがわかります。基本的には入場口付近のお店が作家様のお店。で、作品区画を対角線上にはさんだ逆の区画に普通のお店が並んでいるようです。
それにしてもオート撮影機能万歳と叫びたくなるほどピンボケしておりません。よく撮れていると思います。(当たり前だ。
……などとわけのわからないことを書きながら、今日はここまでにしたいと思います。このお祭りが終わればA.F.Eにも日常が。そろそろColour Labのほうをすすめたいと思いますー。
皆様、長文失礼いたしました。
それでは……。
Art Fiber Endo 商品企画室
2008年11月18日火曜日
横浜キルトご来店の御礼と新商品「絹紡ぼかし糸」のご案内です~
……はい。もう、何も言うことはありませんorz。本当に久しぶりの更新になってしまいました。企画室からお届けいたします。
まずは去る11月8日に閉幕いたしました横浜キルトウィークにて、A.F.Eのブースもたくさんの方にお越しいただきました。素材の使い心地など貴重なお話もお伺いする機会もあり、非常にうれしく思っております。やっぱりこういう展示会はいいものだなぁ、と心がほくほくと温まりました。
横浜でのお客様の声を参考に東京国際キルトフェスティバルで新しい商品を発表させていただきたいな、と思っています。もしご機会があればぜひ、来年一月、東京ドームへお越しくださいませ(詳しくはイベント欄で)。
……本当なら横浜キルトウィークの会場の様子なんかをこのブログに載せようと思ってでっかいデジカメを持っていったのですが。
デジタルカメラに収められた100枚近い写真すべてがピンボケになっているという、「デジカメで写真撮ってピンボケなんて初めて見たわ」と周囲から罵られるようなことになっておりまして。
今度から違う人に撮ってもらいます(←練習する気なし。
私に写真を任せたほうが悪いのです(←開き直り。
という、ショウガナイ状態なので横浜でのA.F.E新商品は文章でのみ発表させていただきます。
① 絹紡ぼかし刺繍糸、② 新色チュール、③ 直販限定ボタン、④ 新規限定レース、及びパーツ
⑤ 限定シルク刺繍糸、⑥ タッセルの材料、⑦ ござござと色々。
……はい。すいません、画像はないです。いえ、あるにはあるのですが商品が写真機から全速力で逃げていくかのように輪郭が一直線に流れてしまって何がなんなのかわかりません。撮った私にもわかりません(…ぉぃ。
ただ、①の絹紡ぼかし刺繍糸はHPにUPさせていただきました。個人的には白熱灯の下で一層色が映えるなぁ、と思っていますが、染めた人は「どこから見ても綺麗です」と広言してはばかりません。やわらかく刺しよい糸を染めておりますので使いよいのではないかなぁ、思います。ハーダンガー刺繍を意識して作られたのですが、結果的にどこにでも使っていただける刺繍糸になってしまったと思います。もし興味を持っていただけたなら「シルクぼかし刺繍糸」欄をご覧くださいませ。上のほうに載っていると思います。チュールについても今年中にはなんとかなるのではないでしょうか?
さて、東京ドームでは何を出そうかなと、考えつつ今日は終わりたいと思います。
それではこのあたりで。
皆様、次のブログでお会いしましょう。失礼いたしました。
Art Fiber Endo 商品企画室
まずは去る11月8日に閉幕いたしました横浜キルトウィークにて、A.F.Eのブースもたくさんの方にお越しいただきました。素材の使い心地など貴重なお話もお伺いする機会もあり、非常にうれしく思っております。やっぱりこういう展示会はいいものだなぁ、と心がほくほくと温まりました。
横浜でのお客様の声を参考に東京国際キルトフェスティバルで新しい商品を発表させていただきたいな、と思っています。もしご機会があればぜひ、来年一月、東京ドームへお越しくださいませ(詳しくはイベント欄で)。
……本当なら横浜キルトウィークの会場の様子なんかをこのブログに載せようと思ってでっかいデジカメを持っていったのですが。
デジタルカメラに収められた100枚近い写真すべてがピンボケになっているという、「デジカメで写真撮ってピンボケなんて初めて見たわ」と周囲から罵られるようなことになっておりまして。
今度から違う人に撮ってもらいます(←練習する気なし。
私に写真を任せたほうが悪いのです(←開き直り。
という、ショウガナイ状態なので横浜でのA.F.E新商品は文章でのみ発表させていただきます。
① 絹紡ぼかし刺繍糸、② 新色チュール、③ 直販限定ボタン、④ 新規限定レース、及びパーツ
⑤ 限定シルク刺繍糸、⑥ タッセルの材料、⑦ ござござと色々。
……はい。すいません、画像はないです。いえ、あるにはあるのですが商品が写真機から全速力で逃げていくかのように輪郭が一直線に流れてしまって何がなんなのかわかりません。撮った私にもわかりません(…ぉぃ。
ただ、①の絹紡ぼかし刺繍糸はHPにUPさせていただきました。個人的には白熱灯の下で一層色が映えるなぁ、と思っていますが、染めた人は「どこから見ても綺麗です」と広言してはばかりません。やわらかく刺しよい糸を染めておりますので使いよいのではないかなぁ、思います。ハーダンガー刺繍を意識して作られたのですが、結果的にどこにでも使っていただける刺繍糸になってしまったと思います。もし興味を持っていただけたなら「シルクぼかし刺繍糸」欄をご覧くださいませ。上のほうに載っていると思います。チュールについても今年中にはなんとかなるのではないでしょうか?
さて、東京ドームでは何を出そうかなと、考えつつ今日は終わりたいと思います。
それではこのあたりで。
皆様、次のブログでお会いしましょう。失礼いたしました。
Art Fiber Endo 商品企画室
2008年9月30日火曜日
第一回、「染めについてのあれこれ」
ブログをご覧の皆様、こんにちはっ。
今日はColour Labからお届けします。ちょっと企画室のほうが可哀そうな状況になっておりますので、しばらくはColour Labのほうから染めについてのことを少しお話させていただこうかな、と思います。染をされておられる方には退屈、手芸をされておられる方には役に立つ知識かどうか微妙…ということでちょっと悩んだのですが、雑談用の豆知識程度に気楽に読んでいただけたらと思います。では、第一回「染めについてのあれこれ」、はじめたいと思いますー。
以前、店舗で来られた、ご自身で染めをされておられるお客様から
「前に染めた色をもう一度染めようとしてるんだけど、前と同じ色にならないわー」
という話になったことがあります。
「ロット段だからある程度はしょうがないですよー」
という話で終わったのですが、ロット段がどうして起こるのか少し補足しようと思います。
繊維を染めるのに必要なものは
① 染料、② 繊維(糸、生地など)、③ 水、④ 熱、⑤ 薬剤が必要になります(時には熱や薬剤を必要としない染もありますが、ここでは例外とします)。
さて、同じ色を再現しようとするのなら、基本的には次のように行動すれば良いということをお分かりいただけると思います。つまり、
① 染料は以前使ったものと同じものを、完全に同量だけ、② 繊維も同じものを、③、④、⑤の水や熱、薬剤も以前と同じようにする。熱や薬剤を以前と同じにするとは、水の温度上昇曲線を同じにする、薬剤も以前と同じ温度のときに投下する、という作業を行うことになります。当然、染める時間も同じにしなければならないでしょう。染め方も同じように。
理屈的には条件がまったく同じになれば、同じ色が再現されるはずです。ですが、上の過程を見ていただければお分かりいただけるように、以前と同じ染めをまったく同じように繰り返すのは非常に難しいように思います。一般の方がどこで躓きやすいかというと、第一に同量の染料を計量することでしょうか。染めは基本的に「黄色、赤色、青色」の三原色を配合することでほしい色を作るのですが、この配合が少しでも狂うと色のブレが必ず発生します。特に、ベージュ、グレー、茶、カーキなど三原色の混合割合が近い色やエクリュー、オフ、グレージュなどの淡い色は多少のブレでも大きく色目が変わって見えます。家庭用の秤では本当に微妙な重さを量るのは難しいのではないかと思います。個人的な感想を述べさせてもらうなら、上にあげた4系統の色は前回と染料量が2~3%(三系統の一色、1gだったものが、1.02~1.03g、あるいは0.97~0.98g)に変わるだけで、全く違った色に見えてしまうのではないでしょうか。あまりに色が前回から離れてしまった場合、修正のための染めをすることになります。
ロット段とは
「全く同じ染めを再現することができないために発生する色違い」
という風にとらえていただいていいでしょう。どこまでの色差をロット段として認められるのか、ということは非常に微妙な問題なのですが、これは染屋の良心によるのではないでしょうか。
さて、上のことを踏まえた上で、もう少し詳しくお話ししたいと思います。
……うん、ちょっと長くなりそうなので今日はここまでに(区切りの悪いところですいません^^;)。
それでは、今日はこのあたりで。
次のブログでお会いしましょう。失礼いたしました。
遠藤染工場 Colour Lab / Art Fiber Endo 商品企画室
今日はColour Labからお届けします。ちょっと企画室のほうが可哀そうな状況になっておりますので、しばらくはColour Labのほうから染めについてのことを少しお話させていただこうかな、と思います。染をされておられる方には退屈、手芸をされておられる方には役に立つ知識かどうか微妙…ということでちょっと悩んだのですが、雑談用の豆知識程度に気楽に読んでいただけたらと思います。では、第一回「染めについてのあれこれ」、はじめたいと思いますー。
以前、店舗で来られた、ご自身で染めをされておられるお客様から
「前に染めた色をもう一度染めようとしてるんだけど、前と同じ色にならないわー」
という話になったことがあります。
「ロット段だからある程度はしょうがないですよー」
という話で終わったのですが、ロット段がどうして起こるのか少し補足しようと思います。
繊維を染めるのに必要なものは
① 染料、② 繊維(糸、生地など)、③ 水、④ 熱、⑤ 薬剤が必要になります(時には熱や薬剤を必要としない染もありますが、ここでは例外とします)。
さて、同じ色を再現しようとするのなら、基本的には次のように行動すれば良いということをお分かりいただけると思います。つまり、
① 染料は以前使ったものと同じものを、完全に同量だけ、② 繊維も同じものを、③、④、⑤の水や熱、薬剤も以前と同じようにする。熱や薬剤を以前と同じにするとは、水の温度上昇曲線を同じにする、薬剤も以前と同じ温度のときに投下する、という作業を行うことになります。当然、染める時間も同じにしなければならないでしょう。染め方も同じように。
理屈的には条件がまったく同じになれば、同じ色が再現されるはずです。ですが、上の過程を見ていただければお分かりいただけるように、以前と同じ染めをまったく同じように繰り返すのは非常に難しいように思います。一般の方がどこで躓きやすいかというと、第一に同量の染料を計量することでしょうか。染めは基本的に「黄色、赤色、青色」の三原色を配合することでほしい色を作るのですが、この配合が少しでも狂うと色のブレが必ず発生します。特に、ベージュ、グレー、茶、カーキなど三原色の混合割合が近い色やエクリュー、オフ、グレージュなどの淡い色は多少のブレでも大きく色目が変わって見えます。家庭用の秤では本当に微妙な重さを量るのは難しいのではないかと思います。個人的な感想を述べさせてもらうなら、上にあげた4系統の色は前回と染料量が2~3%(三系統の一色、1gだったものが、1.02~1.03g、あるいは0.97~0.98g)に変わるだけで、全く違った色に見えてしまうのではないでしょうか。あまりに色が前回から離れてしまった場合、修正のための染めをすることになります。
ロット段とは
「全く同じ染めを再現することができないために発生する色違い」
という風にとらえていただいていいでしょう。どこまでの色差をロット段として認められるのか、ということは非常に微妙な問題なのですが、これは染屋の良心によるのではないでしょうか。
さて、上のことを踏まえた上で、もう少し詳しくお話ししたいと思います。
……うん、ちょっと長くなりそうなので今日はここまでに(区切りの悪いところですいません^^;)。
それでは、今日はこのあたりで。
次のブログでお会いしましょう。失礼いたしました。
遠藤染工場 Colour Lab / Art Fiber Endo 商品企画室
2008年9月9日火曜日
キルトウィーク、店舗限定商品などのお知らせ
ブログをご覧の皆様、こんばんはっ。




前に書いたブログの日付が…orz。
とんでもないことになっていますが、気付かないふりをして進めたいと思います(ぇ。
とんでもないことになっていますが、気付かないふりをして進めたいと思います(ぇ。
HPのトップでも少しお知らせしたのですが、今年はインターナショナルキルトウィーク横浜に出展させていただけることになりました。キルトウィークへの出店は難しいかなぁ、と思っていたので出店許可の通知が来たときは、工房の皆もびっくりしていました。…開催まで二ヵ月というスケジュールに工房全員、冷や汗をかいていることと思います(←他人ごとではない…。
後日、会場のどのあたりに出展するのか地図付きでお知らせできると思うのですが、A.F.Eの会場ブース番号は「C-7」になりました。もし会場にお越しになれらることがありましたら、ぜひお立ち寄りくださいませ。
キルトウィークに向けての商品開発に企画室はもちろん、labも巻き込んでバタバタしている状態でなかなか新商品をHPに紹介できていないのですが、今日は店舗のみで販売している限定商品についてお知らせしたいと思います。まずは写真をどうぞ。




上の写真の糸は京都西陣で織られてきた帯や着物のために作られ染められた最高品質の絹糸です。一反の布を織り上げたときに残る、わずかな絹糸。そのような糸も西陣の職人さんたちはおろそかにすることはありませんでした。ひと束、ひと束の色はすべて異なり、同じものはありません。それはその色の数だけ布がおられ、着物となっていったことを教えてくれます。老舗の織屋が提供してくれたこれらの絹糸は西陣の歴史そのものといっていいかもしれません。
経緯からお察しいただけるよう、完全な限定商品。ひと束ひと束、色が違いますのでネット販売もできません。それゆえの店舗限定販売です。店舗では何色かのセットにして販売しているようです。
他にも、HPに載せる前の試作品などもいくつか店舗に出ているようです。もし店舗に来られた際は店の中の商品を隅々ご覧になることをお勧めします。結構、わかりにくいところに試作品を無造作に置いていることもありますので……。
それでは皆さん、今日はこのあたりで。
次のブログでお会いしましょう。失礼いたしました。
Art Fiber Endo 商品企画室
2008年8月12日火曜日
染料のお話(4)
ブログをご覧の皆様、こんばんはっ。
暑い日が続きますね…。熱水や蒸気が出る工房はもうサウナの中のような暑さです。たまりません。今年も強制ダイエット、絶賛継続中です(ぉぃ。
さて、今日もColour Labからのお便りです。お話は前々回の続きからですね。もうタイトルとは関係のない話になっているような気がしますが、このまま突き進みたいと思います。その前にちょっと前置きを。
以前お話ししたかもしれませんが、私が所属するColour Labは主に色出しに特化した部門になります。ここはアパレル企業から依頼される特注色を出すための染料の組み合わせを見つけたり、A.F.E商品の色を作るのが主な仕事になります。双方とも、「染められた素材に適切な堅牢度があり、かつ色が見本に合っていること」が要求されます。「適切な堅牢度(ここ重要です)が満たされない商品は売り物にならない」というのが日本のアパレル企業にかかわっている染め屋の一般的な認識だと思います。
実はこの「何をもって適切な堅牢度というのか」を判断するというのは私たち染屋にとっても非常に難しい問題です。目標とする堅牢度によって使える素材も染料も大きく制限されてしまうことになりますから。色落ちが絶対に許されないなら使える素材はポリエステル、しかも染法は高圧染色法に限られてしまうでしょう。染料選びも慎重にならざるをえません。けれどもA.F.EのHPに来られた皆様ならお分かりいただけると思いますが、一般の手芸素材にポリエステルなどの合繊の比重は少ないのではないでしょうか。やはり綿などの天然繊維が主流です。
ではその綿に要求される「適切な堅牢度」はどの程度なのでしょう?
私の個人的な見解を述べるなら「60℃程度の石鹸水に入れて、どの程度の色落ちがあるか」で、私は判断しています(あくまで目安ですが)。もし、この検査でお湯が著しく汚れるようなら、適切な染を行っていない可能性が高いと私は考えます。というより、そのように上からの教育を受けてきました。
日常生活の中で「お湯を使って洗濯をする」というご家庭はあまりないと思いますので、この検査はやや条件が厳しいものかもしれません。だからこそ、この検査に通るのなら、一般的な使用に耐えてくれると、そう言うことなのでしょう。
前々回のお話の三番目の色落ちを重視しない商品というのは、色目を重視している商品といったほうがいいかもしれません。特にこのような商品は海外のものが多く、そしてだからこそ、色使いの感性が日本のものと異なっていて見ていて楽しい、と私は個人的に思っています。これもまた個人的な意見ですが、いい色を出してきています。本当に。実際、私もこれらの商品から、かなり悩ませていただきました。
堅牢度を問題ではないかという人もいるかもしれませんが、これはこういう商品だと、割り切っていただいたほうがよいように思います。時々、これらの商品の色落ちを治す方法はないかというご質問を受けるのですが、ちょっと難しいと思います。
下手に色止め処理を行えば、元の色目を崩してしまいかねません。
Fix剤で処理しても、効果が薄かったりもします。
リスクを考えると、やはりそのままお使いいただくのがよいでしょう。これらの商品は「色落ちがしやすい」という風に記述されているのがほとんどですので、用途によって使い分けをしていただければと。
中には独自に色落ちを止める方法を書いてある商品もあるようです。
う~ん……。
前置きに比べて本編が圧倒的に短いですね(ぇ。
ちょと、次からは内容をもう少し吟味していと思います。
それでは皆様、次のブログでお会いしましょう。
失礼いたしました。
遠藤染工場 Colour Lab / Art Fiber Endo 商品企画室
暑い日が続きますね…。熱水や蒸気が出る工房はもうサウナの中のような暑さです。たまりません。今年も強制ダイエット、絶賛継続中です(ぉぃ。
さて、今日もColour Labからのお便りです。お話は前々回の続きからですね。もうタイトルとは関係のない話になっているような気がしますが、このまま突き進みたいと思います。その前にちょっと前置きを。
以前お話ししたかもしれませんが、私が所属するColour Labは主に色出しに特化した部門になります。ここはアパレル企業から依頼される特注色を出すための染料の組み合わせを見つけたり、A.F.E商品の色を作るのが主な仕事になります。双方とも、「染められた素材に適切な堅牢度があり、かつ色が見本に合っていること」が要求されます。「適切な堅牢度(ここ重要です)が満たされない商品は売り物にならない」というのが日本のアパレル企業にかかわっている染め屋の一般的な認識だと思います。
実はこの「何をもって適切な堅牢度というのか」を判断するというのは私たち染屋にとっても非常に難しい問題です。目標とする堅牢度によって使える素材も染料も大きく制限されてしまうことになりますから。色落ちが絶対に許されないなら使える素材はポリエステル、しかも染法は高圧染色法に限られてしまうでしょう。染料選びも慎重にならざるをえません。けれどもA.F.EのHPに来られた皆様ならお分かりいただけると思いますが、一般の手芸素材にポリエステルなどの合繊の比重は少ないのではないでしょうか。やはり綿などの天然繊維が主流です。
ではその綿に要求される「適切な堅牢度」はどの程度なのでしょう?
私の個人的な見解を述べるなら「60℃程度の石鹸水に入れて、どの程度の色落ちがあるか」で、私は判断しています(あくまで目安ですが)。もし、この検査でお湯が著しく汚れるようなら、適切な染を行っていない可能性が高いと私は考えます。というより、そのように上からの教育を受けてきました。
日常生活の中で「お湯を使って洗濯をする」というご家庭はあまりないと思いますので、この検査はやや条件が厳しいものかもしれません。だからこそ、この検査に通るのなら、一般的な使用に耐えてくれると、そう言うことなのでしょう。
前々回のお話の三番目の色落ちを重視しない商品というのは、色目を重視している商品といったほうがいいかもしれません。特にこのような商品は海外のものが多く、そしてだからこそ、色使いの感性が日本のものと異なっていて見ていて楽しい、と私は個人的に思っています。これもまた個人的な意見ですが、いい色を出してきています。本当に。実際、私もこれらの商品から、かなり悩ませていただきました。
堅牢度を問題ではないかという人もいるかもしれませんが、これはこういう商品だと、割り切っていただいたほうがよいように思います。時々、これらの商品の色落ちを治す方法はないかというご質問を受けるのですが、ちょっと難しいと思います。
下手に色止め処理を行えば、元の色目を崩してしまいかねません。
Fix剤で処理しても、効果が薄かったりもします。
リスクを考えると、やはりそのままお使いいただくのがよいでしょう。これらの商品は「色落ちがしやすい」という風に記述されているのがほとんどですので、用途によって使い分けをしていただければと。
中には独自に色落ちを止める方法を書いてある商品もあるようです。
う~ん……。
前置きに比べて本編が圧倒的に短いですね(ぇ。
ちょと、次からは内容をもう少し吟味していと思います。
それでは皆様、次のブログでお会いしましょう。
失礼いたしました。
遠藤染工場 Colour Lab / Art Fiber Endo 商品企画室
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